突然ですが、
「杉屋佐助」なる人物をご存じでしょうか?
江戸時代後期に名古屋で米問屋を経営していた方で、尾張藩とも繋がりが強く、名字帯刀(みょうじたいとう)を許された身分のいわゆる豪商です。
そしてこの佐助さん、財の一部を使って、お寺や神社の常夜灯または街道の道標などを寄付(寄進)した人物です。
その奉納寄進物は現在も残っていて、愛知県、岐阜県、三重県、富山県などで34基程が確認されているそうです。
※1827年[文政10年]頃から1865年[慶応元年]まで。天保の大飢饉、ペリー黒船来航の時代です。
※愛知県の長谷院(ちょうこくいん)にある寄進物。
「杉屋佐助」の文字が彫ってあります。
その筋(?)では有名な方らしいのですが、この地方の寄進物を語る上で外せないのが
奉納寄進物トップ3と言われる方々です。
伊藤萬蔵、柴山藤蔵、そして杉屋佐助の三人。
寄進数では伊藤萬蔵さんがトップで全国400ヶ所(名古屋だけでも110基)あまりに及び、柴山藤蔵さんは56基ほど確認されているそうです。
なるほど、これまで神社に行って常夜燈や狛犬などの石造は見てきたけれど、そこに彫ってある寄進者の名前までは意識したことがありませんでした。
いや~、少し調べるだけでも実に面白い!
この人達の石造物を実際に見てみたいし、新しいのを発見してみたい!
そこで何より先に、興味のきっかけとなった、
杉屋佐助さんの石造を探しに行くゾ!
佐助さんの情報は、Wikipediaにも掲載されてないほどメジャーでなく、かといって著しく不足しているわけでもない。
今回コチラのサイトを参考にさせていただきました
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「杉屋佐助さんを求めて」
http://teramatiisejosai.travel.coocan.jp/sasuke.html
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タイトルからして、まさに私が求めている情報
佐助さんの石造をご自身で探し当てられたのでしょうか?
その辺りは記載がありませんが、現地で撮影された石造が掲載されています。
インターネット上でいろいろ検索しましたが、これほど実物の写真の掲載があるサイトは他にありませんでした。
素晴らしい!
まずはここに掲載されている石造を行ける範囲で見に行ってみたいと思います。
石造のある場所は東海地区の寺社が多いので、遠出しなくても別の目的のついでに探索できる手軽さが良いです。
町中で遊べる宝探しみたいな感じですね!
実際、よくわかっていない事も多々ありますので、探しながら追々勉強していこうと思います。
というわけで、杉屋佐助さん奉納寄進物を探すぞプロジェクト始動です!
佐助さんが残してくれた宝物を求めて!
もちろんテーマソングは水戸黄門の「ああ人生に涙あり」
このブログをご覧いただいている皆さんの近くにも、ひょっとしたら寄進物スリートップの誰かが寄進した石造があるかも!?
常夜燈やはたまた鳥居など、寄進者の名前を覗いてみてはいかがでしょうか
ちなみに常夜灯の価格を石材屋で調べてみると、大きさや質にもよりますが1基25万~400万円ぐらい。
寺社にゴロゴロありますが、以外といいお値段のようです
さぁ~、佐助さんを探すゾ~!
またねー!