【一般的共通認識】
〇近視
遠くが見えない
近くが見える(特定の年齢から恩恵くる)
〇老眼
近くが見えない
いきなり堅苦しい話からはじまりましたが
だいたいこんな感じであってますか?
で、タイトル回収にいこうとおもうんですけども
この近視+老眼ってのはあわさるとどうなるのかっていうのが今回のお話です
結論から申しあげましょう。
見えるところと見えない所がでてくるようになります。
本題に入る前に。
私、PUGNUS(パグナス)という眼鏡屋を岡山県倉敷市で営んでおります。
まだまだ駆け出しの2年目のお店です。
心の奥でもいいので応援してくださると喜びます。
『がんばれ』って思ってあげてください。
よろしくお願いします。
では本題へ。
〇近視+老眼
さて、この相反するものの複合体の説明をする前に
皆様の共通認識について掘り下げておく必要がありそうです。
まず近視について。
近視=遠くが見えなくて近くが見える
っていうのは大雑把なくくりで言うと大正解です。
むしろ雑談の範囲ではこれ以上の知識はちょっと引くレベルです。
ただ、今回のお話をするにあたって
近視の近くが見えると言うのを少し掘り下げる必要があります。
そうなんです。
近くが見えると言っても、ご自身の一番良く見える度数いかんで
ピントが合う近くの距離がかわってきます。
詳しく説明するのは難しいというか
私が卒業した眼鏡学校の1年目の前期くらいのレベルの話なので割愛しますが
度数が
1→1m
2→50cm
3→33cm
4→25cm
5→20cm
にピントが合ってるとざっくり覚えてください。
ピントが合ってるということは
基本的にはそれより遠くにはピントがあっていません。
これが近視の目というものが遠くが見えなくて近くが見えると言われるゆえんです。
ちなみにきちんと計算方法があるのでこれは絶対です。
近視のメガネはこの近くにしかピントがあってないものを
遠くへピントが合うようにするのが役割なんです。
あとは自分の調節力で手元へピントを合わせます。
次に老眼。
老眼は近くが見えないの認識で全くもって間違いないです。
が、そこにピントをあわせる力の概念こと『調節力』をつけくわえてあげてください。
調節力の力も実は
1→1m
2→50cm
3→33cm
4→25cm
5→20cm
と言うように目に力をいれることで近くへピントを合わせる作業を行います。
とても大雑把に言いますと、老眼とはこの調節力が働きにくくなった状態です。
一般的には45歳くらいで調節力は3くらいあればいいと言われています。
で、この2つのお話を合算するとです。
たとえば近視の度数が3、調節力が0の人が
度数3のメガネをかけていたとすると
遠く→見える
近く→調節力がないためピントが合わない
メガネをはずす→遠くが見えなくなる→33cmにピントがあう
という構造をご理解いただけますでしょうか。
そうなんです。
近視と老眼が併発すると
見えない距離が存在するようになるんです。
ちなみにさっきのパターンで調節力が1あるとすると
メガネがあると遠くから1m先までみえてそれより手元は見えない
メガネを外せば33cmが見える
と言う風になります。
なんかどこかでよく聞く現象ですよね。
『メガネヲハズセバミエル!!』
以上で近視と老眼が併発するとどうなるかと言うお話は終わりです。
理論ばった話よりも、ちょろっと測定してもらって体験してもらうほうがわかりやすい事例でもあります。
対応方法は皆様がどの程度遠くを見たいかで変わってきますが
基本的には遠近両用のレンズをつかう事が多いかなって思ったりしております。
皆様のメガネ生活が良いものになりますよう心からお祈り申し上げます。