自分の指導教官はもの凄く頭が良い人で,割と難解な専門書も一回読むとマスターできちゃう人だった.しかし,この指導教官の師匠が,「知的お化け」で一回お会いしたことがあるけど,まあ〜凄いとしか表現できない.

 

工学部の改修で研究室の引越しを体験したが,蔵書の多さに辟易しました.指導教官の本だけで,段ボール何百個いったんだろう〜(笑) それで,その時に指導教官の師匠の本も整理したんだが,専門外の本の多さにまず驚いて,特に今でいうAIに関心が深かったんだろうね,「第5世代コンピュータ」の学術書がゴロゴロ出てくるのが印象的だったな.

 

それで,CDMA携帯の仕事を辞めて博士課程に戻ったばっかりの時に,指導教官の師匠が研究室に遊びにきて,新しい携帯の仕組みを知りたがっていたらしく,仕事で忙しい指導教官から,丁度良いから説明して相手しろって仰せつかった訳です.これは凄い貴重な体験でした!!

 

メーカーで割と勉強して,実機も作ってたし辞めてホヤホヤだったから,一生懸命に説明したけど,「数学的にはこういう意味だろ?」って本質的な質問がバンバンとんでくるんですよ〜自分はあんまり数学的に考えたことが無かったから,即答できない訳ですよ.あ〜〜ちゃんと学問を極めた人ってなんて恐ろしいだろ〜って思いながら,考えながら答えてたら,そのタイムラグが師匠は嫌だったんでしょうね〜結局,指導教官を呼び出してしまいました.指導教官の人ってかなり温和な人だったけど,仕事中断されたから明らかにイラってしてましたね(笑)

 

それで,指導教官は流石に自分の知的レベルっていうのを正確に把握しているから,適切なアシストをしてくれる訳ですよね〜それで,「ああ〜数学的にはこういう意味です」ってかなり助けられた.

 

これは,今でも強烈な印象で記憶に残っているなぁ〜学問って奥が深いことを凄い体験出来たし,その時の指導教官の師匠はもう80歳を超えてたと思うけど,知的好奇心がその時でも溢れかえっていて,こういう人になりたいって強く思った次第です.