国公立大学の授業料って物価上昇率から見ても異常な値上がりが続いてますよね?自分の兄の入学時が12万円程度だったのが,2年後の自分の時には18万円だったし,今では年間60万円に迫る勢いで上がってます.

 

私立大学との格差を減らす為とか,色々と理由が言われていますが,私立大学との格差是正の為なら,私立大学への助成金を増やせば良い話で,国立大学の授業料が急激に値上がりするっておかしいと思いませんか?一説によると,一つの大きな理由に学生にお金を持たせない為っていうのがあるらしいです.学生がアルバイトで絶えず学費を稼がないといけない状況を意図的に作っている訳です.

 

授業料が安かった時代に,学生の社会運動が非常に盛んでした.それに政府は懲りてしまって,意図的に授業料を値上げし始めました.アルバイトさせて,時間的な余裕を無くせば,学生運動は起きにくくなるだろうという目論見ですね.

 

坂本龍一氏の自伝を読んで感じたのですが,かなり自然な感じで学生の日常生活の中に社会運動が入っている.自分が大学生の時は,もう冷めた時代でしたし,首都圏から遠く離れた北海道ですから,自分は学生運動に参加したことはありません.既に貧乏学生だったこともあって,アルバイトに明け暮れていました.特に音楽がやりたくてサークルに入ってましたし,音楽活動ってお金かかるんですよね〜(汗)

 

教員をやっていると分かるんですが,近年は,就職時にボランティア経験があると有利なんです.しかし,今の学生達に何処にそんな余裕があるんだろう?とそれを求める会社が不思議でなりません.おかしな社会になったもんですよ〜

 

似た話ですが,日本でデモが全く起きない理由は,一説によると自民党が長い時間をかけて本来の労働組合の力を削いだ結果らしいですね.ここら辺は,もっと勉強しないと語れないのですが,会社の子飼の第二の労働組合を作って,本来の労働組合に対抗させて,力を削ぐ努力をずっと継続した結果,残ったのは形だけの労働組合になったらしいんです.だから,日本では全くデモが起きない.

 

だから,大学の授業料の無償化を政府が全然やらないのも当たり前ですよね〜時間をかけて学生運動の火を消したのに,再び点火する政策をとる筈がない.

 

ただ,根拠になる資料が全然無いので,もっと勉強しないといけませんねぇ〜