昨日のアクセス数が,500アクセスを超えていて,Amebaのサーバー側のエラーかと思いました.自分のブログって,大体30アクセスもあれば,良い方だったので,本当に驚きました.アクセス頂いた方々に深く御礼申し上げます.

 

自分は,流行るトピックがよく解らないので,自分が書きたいことを淡々と書くしか能がないので,最近調べていたことを書きます.またマニアックな内容です(汗)

 

竹中平蔵氏に関する「竹中平蔵 市場と権力」佐々木実著を読んでから,コネの力で,大阪大学で取得したという,氏の博士論文を読んでみたいと思い,国立図書館にアクセスして論文を入手しようとしたところ,要旨はあるのに論文本文は非公開だったので,大変に驚きました.多くの博士論文を国会図書館から手に入れて読んできましたが,初めての経験です.研究者は,博士論文も論文で引用されることが多いので,非公開というのはあり得ないことです.

 

再度,「竹中平蔵 市場と権力」を読み直すと,どうやら博士論文が市販の書籍であることが分かり,それで,非公開なのが分かりました.無料で読めてしまっては,出版された本は一冊も売れませんからね.しかし,博士論文って博士号を取得するために執筆するものなので,市販の書籍っていうのは,アカデミックな世界ではあり得ません.まあ,経済学界の常識ってよく分からないので,本を検索すると,「日本経済の国際化と企業投資」という本で,日本評論社から出版されてました.ところが,重版されてないので,入手不可能という状態でした.いや〜これってアリなの?(笑)

 

国立図書館か大阪大学にお金を払って複写を依頼すれば,入手できますが,ちょっとアカデミックな世界では聞いたことが無い話ですね・・・

Abstractは,入手できましたが,要旨だけじゃ内容の真偽は判別できんしなぁ〜

https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/39392/11430_Abstract.pdf

 

一般の方は,ご存じないかもしれませんが,博士課程に進学して博士号を取得する場合と,竹中平蔵氏のように博士課程に進学しないで博士号を取得する場合(一般に論文博士といいます)は,取得に必要な論文数が5倍以上違います.

 

自分の場合だと,査読付き国際誌(もちろん英文)に2本程度が条件でした.Proceedings(国際会議の時に提出する論文)等は基本ノーカウントです.恩師の一人は,大学の助手に採用されてからの論文博士取得だったので,これの5倍程度の業績が必要でしたから,取得まで結構時間がかかりましたね.

 

これが,工学博士の常識的な基準ですが,国際誌にも投稿せず,博士号取得に必要な根拠論文もなく,書籍一冊書いただけで博士号取得って経済学博士号取得ってズルズルな世界だなぁ〜.もう公正な審査基準が無いに等しい.大丈夫か?経済学界っていうのが,今の正直な感想ですね.