Linuxで動くWineというソフトがある.オープンソースなのでFreeBSDでも動く.
これはどういうソフトかというと,専門用語では,WindowsアプリをWindowsのAPIをエミュレートして動かすソフトである.
VirtualBoxのように,WindowsというOSを動かして,そのOS上でアプリを動かすわけではなく,アプリがWindowsというOSに要求する命令(API)をそのまま上手く処理して,WindowsというOSを全く必要とせずに,どのOSでも動かそうというかなり野心的なソフトである.完全に成功すれば,もうWindowsは不要となる.
Windowsって,全部のAPIが実は公開されておらず,契約したソフトウェア会社にのみ公開されるため,必然的に,個人が作成したアプリは動くが,会社が作ったアプリは動かない事が多いことになる.
それでも,Excel2003とかは,ほとんど問題なく動くから,どうやってWineプロジェクトの開発者は,非公開APIを突き止めているのか不思議に思う.かなり途方もない作業なんだろうなぁって想像している.
Windowsって公開されているAPIだけでも,コロコロ変わる開発者泣かせのOSだから,Wineの開発者は本当に凄いと思う.
Wineのおかげで,Linux上でも,LT-Spiceという電子回路技術者には欠かせない優秀なソフトが,安定して動くから,もう感謝しかない.
Linuxで動くSpotifyがあるから,興味本位なのだが,Windows版の日本語版 iTunesをWine上で動かそうとしたことがあった.しかし起動するとこまでこぎつけたが,ユーザー認証でコケてしまった.(ちなみに英語版は成功例がある)
なるべく人柱になろうと思ってはいるんだが,うまくいかない・・・
注)人柱というのは,PCの世界では,誰もやってないことをやって結果を報告したりして,役に立つことをする人という意味です.