慎重にひねる。
ちぎれる。
裏切られた、と思わなかったわけではない。
ただ、どこかで期待していたという、一種破壊に救いを求めるような感情もあった。
やれやれ。
結局のところ、ぼくは古びたコルクを上手に開けるだけの技術すら持ち合わせていなかったということだ。
そしてぼくはおもむろに戸棚からあくとりとじょうごを取り出した。
移し始める。
慎重に。

少しこぼしはしたが、ぼくは首尾よくこの退屈な行為をやり遂げた。
三年前から日常行っているかのように。
古いブランデーは、少し苦みがあった。
「結局のところそうかもしれないしそうでないかもしれない 」とぼくは呟き、ベッドに潜り込んだ。

〓なおき〓
青山ラジュボークリニック
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