はじめてのおつかい
日本の絵本作家では林明子さんがいい。
「はじめてのおつかい」は何度読み返してもいいなあと思う。
5歳のみいちゃんが、はじめて、ひとりでおつかいに出かける。
どきどきする。
見開きいっぱいに描かれた絵。
子どもの目線でみると、世界はこんな風にみえるんだ。
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幼い頃、僕もおつかいを頼まれると、ドキドキしたものだ。
道巾は広く、お店はどこまでも遠く、大人はどこまでも大きい。
もう不安でいっぱい。
お店に着くと、どうしても、店先でもじもじしてしまう。
しばらく考えて、こん身の勇気をふりしぼって、巨人に「お豆腐ください」と言う。
巨人は存外やさしく、僕はほっとする。
そして、ひとつの事を成し遂げたうれしさで、足取りも軽く、走って家に戻る。
この絵本そのもののだった。
大人になって同じ道に立ってみて、その道の細さに驚いた。
そして、よくおつかいに行ったお店もその道の先に見えている。
重複するけど、子どもらしさと、子どもから見た世界を見事に描いていらっしゃる。
すごい作家さんだと思う。
