レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -586ページ目

空き巣ねらいとインフルエンザ

一昨日の事。

廊下で何やら物音がして目が覚めた。

時計を見ると10時過ぎだった。

明け方まで仕事をしていたので、まだかなり眠い。

しかし、この時間、自宅には誰もいないはずだ。

気のせいかと思ったが、確かに人の気配を感じる。

さては、空き巣狙いか。

どっこい、ここに孤高の剣士がいるぜ。

拳法歴も10年あまりある。

読書歴に至ってはその比ではない。

狙った家が悪かったな、ふふふ・・・

僕は目をこすりながら、

部屋の隅に置いてある木刀を手にした。

こういう時はドキドキするものかと思ったが、

意外に性根が座るものだ。

僕は無謀にも勢いよく部屋のドアを開け、

廊下に飛び出した。

ここらが、まだ寝ぼけていて頭がまわらない所だ。

と、ちょうどトイレから出てきたのは二男だった。

拍子抜けした僕を見ながら

「ボク風邪引いたみたいやねん。熱もあるねん。

しんどいねんな。ねえ、どうして木刀持ってるの」

と、矢継ぎ早に二男が言った。

冷静に考えれば、よっぽどのことがないと、

空き巣なんて入らんわな。

起き抜けで、頭がでたらめな妄想を抱いたようだ。

こうして目がしっかり覚めて、頭が回転し出すと、

先ほどの自分の行動があまりにも滑稽で、

眉間にシワが寄ってしまう。



リビングに行くと、

なんと家内が椅子に腰掛けて、熱そうなお茶をすすっていた。


げっ、仕事はどうした?


問いかける前に

「びっくりした?

インフルエンザだといけないので、様子をみようと思って」

と、家内が説明を始めた。

店の方は手配済みで、とりあえず行かなくてもよい。


二男の通う中学校はB型インフルエンザで

欠席者が相次いでいる。

肝心の二男の様子はといえば、

熱は38.1度だが、至って食欲もあり、

実際の所、口で言うほどしんどくはないと言う。

しかし、インフルエンザの検査はしてもらわねばなるまい。

どうやらインフルエンザの検査というものは、

発熱から半日程度しないと出来ないらしい。

12時間も何の処置もできないという事か?

結局、夕方遅くに病院に行った。

検査結果は、微妙にA型インフルエンザだという。

その微妙っていうのはどういう事?

しかも、A型ってどういうこと?

学校を含めて、まわりに誰も罹っていないじゃないか。

その病院ではA型インフルエンザ患者第1号らしい。

兎に角、二男は珍しモノ好きである。

罹る流感さえも珍しさ優先なのだろうか?


それから2日たった今日。

微熱になった二男は、やたら用事をつくって、

みんなのいる所へ出てこようとする。

頼むから大人しくしていておくれ。

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