レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -42ページ目

「もう年だから」と、言っちゃいけない

最近、ちょっとした調べ物があると、殆ど無意識にYouTubeのアイコンをクリックしている。

とっかかりとしては、文言で説明されるより、動画の方が断然分かりやすい・・・まあ、要は読解力に乏しいわけだ。

それがまた「やはりあったか、大したもんだ」と、画面に向かって話し掛けてしまうほど見事に、目的のものがアップされている。

ところが、僕の優柔不断さが、そうすんなりと目的のチャンネルに行かせてくれない。

気になるタイトルと画像がバババババとあるものだから、ついつい、「少しだけ」とそちらを見てしまう。

一度寄り道してしまうと、それはもう気になるものが芋づる式に現れるので、

ほぅ〜とか、うわっ!とか、ぎょえっ!とか、ギャハハハとか言いながら、延々と見ているのだ。

仕事場でも然り。

で、何を探してたんだっけ?と、我に帰る。

一昔前は、もっと懸命に仕事に打ち込んでいた。

いつから、こんなに自堕落になってしまったのか。

 

年齢のせいだと思いたいが、それもちょっと無理がある。

元来、好きな事しかしないという性は、変わらないのかも知れない。

いずれにしても、もう少しケジメは要るよなと反省している。

ところで、今回はeBay輸出について調べている。

実はeBayは何年か前に、アカウントは取っていたのだが、見事に頓挫してしまっていた。

が、ずっと気にはなっていた。

今回、本気スイッチが入ったきっかけは、二男との雑談からだった。

内容は端折るが、兎も角、そのお陰で「いつかやろう」が「今やろう」に変わった。

そこでYouTube登場。

eBayについての動画を見倒したが、実際に作業を進めるにあたっては、やはり本を見ながらの方が良い。

僕はそういう時代の人間なんだな。

という事で、本を片手に出品の準備を進めている。

アレルギーの出そうな画面を睨みつけ、何点か買い物もした。

果たして僕に、どこぞの呪文のような英語を理解出来る日が来るのだろうか?

しかし、こうしてまだ知らぬ世界を垣間見るだけでも、随分と驚きがある。

同時に、自分がどれだけ小さな世界で足掻いているのかと可笑しくもなる。


ところで、僕が師匠と呼ぶ骨董商の大先輩は、来月82歳になる。

もう何年も前に店を閉じ、隠居なさっている・・・ように見える。

ところがどっこい、古物商許可証を返納せず、暇を見つけてはあれこれと走り回ってらっしゃる。

先日も「ちょっとおもろい商売を見つけたねん。手伝うか。ええ小遣いになってるで」と、連絡があった。

僕は「そんな事、よう思いつきますね」と、笑いながらも感心した。

師匠に「僕も、eBayでの販売を始めようと思ってますねん」と言った。

「何年も前に言うてたやつやな。商品に困ったら、任せとき」と、僕が放り出していた事をしっかりと覚えてられた。

本当にちょっとしたことで、今まで見えていなかったものが、見え出す瞬間がある。

僕は、それが面白くて商売を続けているのかも知れない。



師匠の生きる姿勢をみると、「もう年だから」というのは、体のいい言い訳だと実感する。

まあ、あと二頑張りも三頑張りもするわさ。