レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -387ページ目

ペタ殺人事件

法律事務所は異様なほど暖房が効いていた。

僕はダウンジャケットを脱ぎ、

担当弁護士をパーテーションで区切られた一室に呼んだ。

「これは証拠物として有効なのでは?」

と僕はダチョウの卵大の石を一つ差し出した。

弁護士は少し首を傾げながら言った。

「これだけでは弱いでしょ。自分がペタをしましたと証言してくれればいいのですが」

「それはどうでしょう?顔が割れるのを恐れています。なんせ、彼は『いいね』派ですから」

僕は続けた。「それにPCからだと、プロフィールに飛ばないとペタは出来ません。

あ~、いや、おねだりボタンが設置されていれば別ですが・・・」

弁護士は額の汗を拭きながら言った。

「なるほど、そんな手間をかける時間があったかどうかだな」

僕はニンマリして言った。

「ですが、スマホからだと、ブログからペタが出来るのですよ」

「ほぅ、それなら時間はあったはずだな」

「そうアリバイは崩せます。しかし、この部屋、どうしてこんなに暑いんです?」

僕もハンカチで額の汗をぬぐった。

「だってここは赤道直下、アマゾンですぜ、ダンナ」弁護士の声音が変わった。

「アマゾンって???」

そこで目が覚めた。

布団の中がムンとしている。暑い。

先日は、寒くて目が覚めたが

今朝は蒸し暑さにうなされるように目が覚めた。

どうも昨夜から気温が少し高かったようだ。

その上、掛け布団を厚いものにし、オイルヒーターを入れていた。

目覚めるやいなやバテている。

しかし、うなされるような睡眠の時というのは、

どうしてこんなにも夢の内容を鮮明に覚えているのだろう?

会話の内容もほぼこんな感じだった。

何日か前から、アメブロのペタやらいいね!やらの変更があった。

お邪魔しましたという程度のご挨拶ペタは

そんなに毛嫌いする程のものでもないだろうが、

それ以上凝った事をして何の意味があるのだろう?

七面倒臭い事をするもんだと思っていた。

それがそのまま、何らかの事件になって夢に現れた。

僕はなんて単純なオツムをしているのだろう。

我ながら呆れる。

しかし、この支離滅裂な夢の続きを見たい。

僕の頭の中で一体、どんな事件が起こっているのだろう?

そして、どんな結末になろうとしているのか?

うまくいけば、小説化出来るかも知れないではないか。

今夜は、何とかこの夢の続きをみなくちゃ・・・


ペタしてね