一蓮托生
二男の受験校が決まった。
つい先日、担当の先生方が高校に出向いて打診を行った。
今時の私学高校の受験は勢いに任せて受けるというものではなく
事前調査のようなものがある。
高校側から色よい返事を貰えなければ、
「もう少し受かりやすい学校にしよか」
と、担当の先生からやんわりと申し渡される。
相当慎重である。
二男は運良く第一志望校を受ける事になったので、
それだけでもう受かったような上機嫌さである。
気がつくと、テレビを観て笑っている。
かと思えば、何かを頬張っている。
次には爆睡している。
今からが勝負でしょうがと言うのだけど、
至ってお気楽なものだ。
やきもきするのは親ばかりである。
通学の便が良くないので、僕としてはそれが少し気掛かりだが、
受験校のパンフレットには、少し魅力的な事が書かれている。
地域ボランティアの募集である。
何らかの技術を持つ人、うちの学校の活動を支援しませんかというもの。
意外にも剣道部は去年創設されたばかり。
これを黙って見逃す手はない。
既に緻密な極秘大作戦は出来上がっている。
計画はこうだ。
保護者として、週一程度は見学に行く。
その際、忘れることなく差し入れを持っていく。
そして、顧問や生徒と顔馴染みになる。
で、何気なく竹刀を振ってみたりなんかする。
その内、有段者ですか?という事になる。
僕はたいしたことないですなんて謙虚に言う。
(実際にたいしたことない)
何をご謙遜を。地域ボランティアとして
参加しませんか?と言う事になる。
僕は心なしか鼻腔を膨らませ、首を縦に振る。
う~む、完璧すぎるくらい完璧な計画ではないか。
この極秘大作戦は、二男にも耳打ちをしてある。
二男は「最初から普通に申込めばいいんじゃない」と言うが、
そう言われると元もこもない。
それに「ブログに書いた時点で、
極秘大作戦ではなくなってしまうのではないか」との鋭い指摘も受けた。
多少の狼狽はあったが
「大人の世界とはそんなものよ」と、僕は腰に手をあて大きく頷いた。
何はともあれ、二男が受かってくれなければ絵に描いた餅だ。
「受かったところで絵に描いた餅にみえるけど」と
家内が呟きながら廊下へと消えて行った。



つい先日、担当の先生方が高校に出向いて打診を行った。
今時の私学高校の受験は勢いに任せて受けるというものではなく
事前調査のようなものがある。
高校側から色よい返事を貰えなければ、
「もう少し受かりやすい学校にしよか」
と、担当の先生からやんわりと申し渡される。
相当慎重である。
二男は運良く第一志望校を受ける事になったので、
それだけでもう受かったような上機嫌さである。
気がつくと、テレビを観て笑っている。
かと思えば、何かを頬張っている。
次には爆睡している。
今からが勝負でしょうがと言うのだけど、
至ってお気楽なものだ。
やきもきするのは親ばかりである。
通学の便が良くないので、僕としてはそれが少し気掛かりだが、
受験校のパンフレットには、少し魅力的な事が書かれている。
地域ボランティアの募集である。
何らかの技術を持つ人、うちの学校の活動を支援しませんかというもの。
意外にも剣道部は去年創設されたばかり。
これを黙って見逃す手はない。
既に緻密な極秘大作戦は出来上がっている。
計画はこうだ。
保護者として、週一程度は見学に行く。
その際、忘れることなく差し入れを持っていく。
そして、顧問や生徒と顔馴染みになる。
で、何気なく竹刀を振ってみたりなんかする。
その内、有段者ですか?という事になる。
僕はたいしたことないですなんて謙虚に言う。
(実際にたいしたことない)
何をご謙遜を。地域ボランティアとして
参加しませんか?と言う事になる。
僕は心なしか鼻腔を膨らませ、首を縦に振る。
う~む、完璧すぎるくらい完璧な計画ではないか。
この極秘大作戦は、二男にも耳打ちをしてある。
二男は「最初から普通に申込めばいいんじゃない」と言うが、
そう言われると元もこもない。
それに「ブログに書いた時点で、
極秘大作戦ではなくなってしまうのではないか」との鋭い指摘も受けた。
多少の狼狽はあったが
「大人の世界とはそんなものよ」と、僕は腰に手をあて大きく頷いた。
何はともあれ、二男が受かってくれなければ絵に描いた餅だ。
「受かったところで絵に描いた餅にみえるけど」と
家内が呟きながら廊下へと消えて行った。


