レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -177ページ目

成穂堂、10年目の決意!

成穂堂が現所在地に移転してちょうど10年。

正月に引っ越し作業を始めたものだから、まわりはえらい迷惑だったと思う。

にも関わらず、関係者やお得意さんが沢山応援に来て下さり、作業は順調に進んだ。

光陰矢の如しというが、正にこの10年がそうだった。

まるで映画を100倍速で観ているように、目の前を多くの物事や人が通り過ぎて行った。



何かのプラスになるかと思い、SNSとかいったぎこちないものに、首を突っ込んでもみた。

これがなかなかエネルギーのいる世界だと気づくのに、そんなに時間は掛からなかった。

よくもこれだけ多くの人が、日々の出来事や思いを言葉にしているものだと、感心する。

それは芽吹いては枯れ、枯れては芽吹く雑草のように力強く絶えることがない。

偶然にせよ、必然にせよ、見も知らぬ人のそんな言葉が見も知らぬ人の心を救う。

その逆もしかり。

そんな事が起こる世界だ。

そんな世界を垣間見るだけでも、人というのは、みな何かしら重荷を背負って生きているのだと感じる。

そんな事を考えながら、ブログやFBを開いたり、ランダムに入ってくるニュースに目を通す。

フォローやおともだち申請などというこそばゆい事は殆どしないので、

 

ごくごく限られた方しか僕の存在は知らない。

 

だからどうだという事はない。単に、そういった事が苦手なだけである。
 


Webがごく身近なものになり、幾多の情報が余りにも速く、

 

そしてブラウン運動のように好き勝手に飛び交い跳ね返る今の社会は、人に休む間を与えない。

 

Webの中で、戯けたように明るく振る舞うあなたは、何を背負って今日も頑張っているのか?


一時でもその荷をおろして、お茶など召し上がりませんか?そんなに急ぐ事もないでしょ。そう言ってあげたい。

僕には何か気の利いた言葉の一つも頭に浮かばないし、書く事も出来ない。

僕に出来そうなのは、来店なさった方が少しまったり出来るような店づくりを目指す事くらいだ。

かなり、限られた地域の事ではあるが・・・

僕がこんな辺鄙な場所にある店で本を扱い続けるのも、古道具を扱い続けるのも、僕自身ホッとしたいから。

自分が子どもの頃に見聞きした本や道具たちを手にすると、得も言われぬ懐かしい思いがよみがえる。

また、心を込めて書かれた本から、作者の励みになる言葉を受け取ったりもする。

普段、目にする事のない時代物を手にすると、その時代を生きた人たちが実在したのだと不思議な気持ちになる。

古の人々の目にはどのような風景が映っていたのだろう?生活があったのだろう?と、呆けように考えたりする。それも、また楽しいものだ。

そんな空間には、優しい時間が流れている・・・はずだ。

訪ねて来て下さる方々にも、しばし日々の喧騒を忘れる事が出来る場にしたい。

ここ数年、そんな思いがとても強くなってきている。

そんな事で、家族の協力を得て、店では手探りの作業が進み出している。

時にはお向かいの大工さんが手伝って下さったり、材料を提供して下さったりする。

モノづくりとコトづくり。

とてもとても気の長い話だが、止まる事なく続けていく。

成穂堂がどうもおかしな事をし出したようだと気になった方、機会をつくって是非訪ねて来て下さい。

ここはみなさんの居場所でもあります♪