レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々 -128ページ目

のどかな田舎町にも変化が

コロナ騒ぎで大概疲弊しているのに、この大雨。

今朝、店に向かう途中、ぶどう棚が無残にもへし折れている光景を目にして、

自然のもたらす災害のなんとむごい事かと陰鬱な気分になった。

これに限らず、ニュースで見るような大きな被害に遭われた方々も、どうか前向きな気持ちになれますようにと願うばかりだ。


今年は季節の移ろいを感じないまま、半年が過ぎてしまっているのに驚く。

確か、5月初旬に店の近くで一羽のツバメを見たが、その後姿を見ない。

と、数日前。

店の前を黒い影が横切った。

影は空を切るように旋回し、人家の屋根の向こうに消えていった。

おぉ〜、アンタあの時のツバメでしょ。

今までどこにいたんだい?

思わず、そう話しかけてしまう。

そういえば、自宅近くでは何年もツバメを見ないような気がする。

少し離れた所ではまだ見掛けるが、その数も年々減っている。

夏といえば、煩いほどのセミやカエルの鳴き声。

水撒きをしたあとにやってくるトンボ。

戯れるように低空飛行を繰り返すツバメ。

僕がこの地に越してきた頃は、至る所に田畑があった。

それが日常の風景であり、彼らにとっても当たり前の環境だった。

月日が流れ、田畑はオセロゲームのようにパタンパタンと消え、

味気ない住宅や駐車場、コンビニへと姿を変えた。

風に歌うような稲の揺れる音を聴き、蒸れるような草の匂いに夏を感じるのが好きだった。

実際に田畑を耕す苦労を知らないからそう思うのだろうが、

それでも田畑が消えるというのは、どこか寂しいものだ。

かと言って、これ以上田舎に引っ越すと商売も成り立たない。

それ以前に、自宅を売っ払うというのも現実的ではない。

近場の山間の温泉場にでも行き、一時でも普段の喧騒から離れたいとも思うが、

今年はコロナ騒ぎでそんな悠長な事も言ってられない。

長男の勤務先も、やっと自宅待機から在宅勤務と通勤を織り交ぜたものに移行し始めた。

三男の高校も通学が始まった。

二男の大学は前期はオンライン授業のみなのだとか。

そんな事で、もうすぐ夏休みだ!みんなで温泉にでも行こうぜ!とはならない。

早々、以前のような生活スタイルが戻るような気がしない。

これを機に、変えてしまってもいいようなものもあるだろう。

社会全体が、生活や働き方を考えなさいという事なのだろう。

仕事の方は、嫌が応でも新しい手法を見出さなければならない。

それはそれで一つのチャンスだ。

人の願いが強い程、それは現実化していく。

そう思うんだな、僕は・・・