哀愁 | レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々

哀愁

実家の整理で、子供時代の事をあれこれ思い出したせいか、

やたら小学校や中学校時代の夢をみる。

目が覚めると、とらえどころのない寂しさがチクリチクリと心に刺さる。

どうも人の記憶というのは計り知れないものがあるようだ。

夢の中で子供時代のイタズラ仲間だったコナやん、アンちん、きしどんなどが、足をバタつかせ笑っている。

姉御肌のケツがみ、メガネめぐみ、春ブーなどが、

「こらぁケン、ちゃんとしなさい」などと、ことあるごとに世話を焼く。

声も姿もみんなあの時のまんま。

今夜、眠るとまたその夢の続きが見られるとよいのに、なんて思ったりする。

何だか20世紀少年のひとこまのようだ。

厄介な気持ちはとめどなく尾を引く。

ふと手が空くとみんなどうしてるのかなあ?と、目を細めて遠くを見つめる。

試しにFBを検索してみたが、ヒットしたのは一人だけ。

それも、今も付き合いのある奴だ。

それでも声が聞きたくて電話をしてしまった。

いっそ、同窓会でも開こうかと思いもするが、

名簿さえないのにその実務的な事を考えると、どうも現実味がわかない。

でもいつかその気になって、名簿づくりを始める日が来るかも知れない。

これだけ子供時代に思いを馳せるのは、

記憶の奥底に溢れるほどの思いが眠っているからかも知れない。

或いは、何かを取り戻そうとしているのかも知れない。

日々の喧騒に掻き消されるように、そんな気持ちも徐々に薄れていくだろう。

折角、甦った思い出たちだ。

時折アルバムを開き、昔を懐かしもう。

人としての心の均衡を保つにはそんな作業も必要なのかも知れない。