謡う蒔絵師 | レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々

謡う蒔絵師

心機一転、ヘッダーを変更し、ブログタイトルもちょこっと変えた。

これからは多少本の事も書いて行こう

・・・と思ったが、どうも僕には興味深いものは書けそうにない。

本屋が本のことを書けないというのは、何だか情けない話だが、

それをお手の物とするブロガーさん達に任せるのが賢明だと思う。

では、普段のグダラグダラの他に何が書けるのか?

んん~、普段あまり目にしないようなものをご紹介する事はできるかも・・・

そんなもの、誰も興味もないかも知れないし、何の役にも立たない。

でも、人がつくるものってすんごいな~と、多少の感動を生むかも知れない。

という事で、今回は見事な文房具をご紹介しよう。


FBには少し載せたが、

万年筆コレクターの方が、約40本ほど貴重なコレクションを持ってこられた。



万年筆の中には、美術品の部類に入るような逸品がある。

今回取り上げた万年筆は1970年代後半につくられたもので、

コレクターさんはオーダーから届くまでに数か月待ったとの事。

メーカーはPILOT。



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万年筆といえば、モンブランやパーカーなどの名前が思い浮かぶが、

その品質の高さは、PILOTのほうが上を行く。

コレクターの間では、PILOTの前身並木製作所の方が有名だと思う。

付け焼刃でものをいうと、すぐにぼろがでるので差し控えるが、

日本の蒔絵万年筆は世界でも高価格で取引されるほど、緻密で美しい。




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中でも、写真の万年筆は研出高蒔絵という高度な技術でつくられており、

蒔絵師には吉田久斎という一流の作家を起用している。

『闘鶏』と題されたこの鶏の表情の鋭さは直にみるととても迫力がある。

気を許すと、今にも飛び掛かってきそうな気配すらする。




目をとじると、蒔絵師が舞い謡う声が腹に響いてきそうだ。



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余裕があれば、個人コレクションにしたいが、そういう訳にもいかない。

本と一緒で、やはり収まるべき場所があるもんだ。


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