成穂堂は眠らない丑三つ時 | レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々

成穂堂は眠らない丑三つ時

丑三つ時にブログを書いている。

この所、ほっとしたらそんな時間だ。

もう何が何だか分らないほど忙しい。


5月はGWを含め、事務所やら店頭の大工仕事で、大方の時間を費やした。

その間、哀しくも見事なくらい本の買取りも止まっていた。

一段落したら、次は若干店内のレイアウトを変更する予定だ。

若干といってもうちの棚は中重量用鉄骨のシェルビング。

商品を退けた所で、おいそれとは動かない。

それに一つの商品を押し出すと、

ドミノ倒しのように、あちこちの陳列に影響する。

想像するとゾッとするが、そうすべきだという事は分かっている。


うちはごく一般的な古本屋から始まり、

専門書中心の古本屋へと変わってきた。

それは恥ずかしながら意図した事ではなく、

小難しい本が持ち込まれるケースが多い事に端を発している。

古本屋は持ち込まれた本を買取り、売りさばく。

また、買い取る。

それを繰り返すうちに、それなりに店の色が出てくるのだろう。


一般的な本は大型チェーン店にいけば、安価に買える。

専門書は安価という訳には行かないが、

それ以前に(絶版になった)専門書そのものを見つける事が難しい。

そんな専門書たちを在庫しておくという事は、

社会的にも意味があるような気がする。

乱暴な言い方だが、本の状態で価値をふるいにかけてしまう古本屋には、

その本が本来持っている価値を見分ける事は出来ない。

僕の扱う本などを持ち込むと、そのまま裏口を通り、

無造作にダストボックスに放り込まれてしまうだろう。

が、それはそれで一つの経営方針だろうから、僕がとやかくいう事ではない。


かたや、そういった古本屋で廃棄されてしまうような本を

社会的に文化的に役立てるべく探していらっしゃる研究者や有識者がいる。

そういった本は在庫として寝ている期間が長い。

要は回転率が低く、在庫負担がかかる。

そんな本を中心に扱っていくなんて、

商売の目でみると、決して利口とはいえない。

今一つは、何度も記事に書いているが、

将来地域に役立つ本屋?をつくりたい。

店のお近くにお住まいの絵本セラピスト○○さんや、

相模っぱらの語りべお嬢ソ○マ○さんなぞが登場するに相応しい店。

これもまた、商売人からはあまり賛成されないだろう。

だけど、そうしたいのだから仕方がない。

他でそれらをまかなえる商売をやるわさ。

どの道、損得勘定は得意なほうじゃない。

うちの店によくいらっしゃるご隠居さんが言う。

「人が喜ぶ事をしなはれ。そら不思議なもんで、利益はあとからついてくるんや」

せめて、そのお言葉を信じて動くしかあるまい。


ペタしてね