満月の夜の不思議 | レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々

満月の夜の不思議

先日は、後の十三夜だとか言って、

方々にきれいな月の写真が載っていた。

どうも大層なものらしい。

その日その時に見る月は二度と見ることが出来ない訳だから、

いつも愛でていればいいじゃないかと、

へそが曲がった事を思う僕である。

そんな事を殊更に言うのは、

後の十三夜とやらを見損ねた負け惜しみである。


ところで、「月の魔力」というものを

聞いた事がある方も多いと思う。

ある産婦人科に勤める知人に聞いた話だが、

満月の夜は勤務するスタッフの人数を増やすそうだ。

冗談かと思っていたが、本当に満月の夜は出産が増えるらしい。

大真面目に月の満ち欠けを基本にシフトが組まれている。

今回の「後の十三夜」と言われる満月の夜は、

ベッド数が足りず、一時スタッフの待機室にまで、

出産を迎える妊婦さんが運び込まれたとの事。

科学的に解明されている訳ではないが、

どうやら月と出産は密接な関係にあるらしい。




成人の体の60%は水分でできているという。

胎児に至っては90%が水分。

しかも、海水と羊水の成分構成は、よく似ているらしい。

潮の満ち引きが、太陽と月の動きにより引き起こされる事を考えると、

月が人体に何らかの影響を与えても全然不思議ではない。

珊瑚は満月の夜に一斉に産卵するという話は有名だ。

つまり、彼女たちは大潮の夜に産卵する。

それは干満の差が大きいと、

卵が拡散し生存率が高まるからであるという。

なるほど、理に叶っている。

しかし、なぜ彼女らはその日が潮の干満の差が大きいと分かるのだろう?

まさか日々、月の満ち欠けを観察している訳でもあるまい。

ひょっとすると、月明かりの輝度で判断しているとか。

いやいや、水圧の変化なんていうのはどうだろうか。


また、ある程度成長した胎児は、光を感じるのだと聞いた事がある。

生まれ出る準備の出来た胎児は、光に誘われあるものを分泌する。

それが、陣痛を引き起こすと聞いた事もある。

それなら満月の夜の出産とは因果関係はない。

それに妊婦が、夜になるとお腹を放り出して歩く訳でもない。

そんな事をつらつら考えていると、自然界の神秘を恐いくらい感じる。

そして、所詮人も自然界の一部なんだと思う。

人よ、驕るなかれという事だよな。






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