「楽天市場」出店への長い長い話
何がなんだか分からないまま、楽天市場への出店が決まった。
これまで、何度も楽天から出店のお誘いがあったが、
その費用の高さに恐れ慄き、断り続けてきた。
今回のお誘いの電話があった時も、
今時間がないので案内パンフを送っておいて下さい、
と一方的に伝え電話を切った。
大概はそれでお仕舞いである。
ところがそのお誘いの電話は、翌日も掛かった。
取り敢えず、5分で良いので話を聞いてほしいという事だった。
「無駄な時間に終わると思いますよ」と、僕は淡々と言った。
電話口の彼女は、自分は大阪担当のスカウトチームの一員であると言った。
それから口早に、昨日送った特別プランのメールを確認して貰えましたかと尋ね、
僕の返答を待たず、その出店条件を述べはじめた。
勿論、読んでい・・・ない。
出店条件というのは、俄には信じ難い内容だった。
大手ショッピングモールが、そんな大胆なプランをもって、
こんな超零細古書店をスカウトするとは思えない。
電話の向こうは本当に楽天なのか?
しっぽの生えた連中が騙し合戦をしているのではなかろうか。
いやいや妖怪変化株式会社の連中かも。
と、稚拙な頭が勝手な方向に思いを巡らす。
僕は前向きに検討すると言って電話をおいた。
電話をおいたあと、気を静めてメールを読み返す。
メールには契約内容と出店申込書などのファイルが添付されていた。
電話で聞いた提示条件に落とし穴がないとしたら、
問題は2ヶ月以内に1万点以上を出品しなければならないという事だ。
うちの在庫点数には問題ないが、
1点ずつ登録するとなると、その数字は現実的ではない。
アマゾンに出品しているデータを何とか加工するしかない。
やはり、それ以前にどうしてそんなに好条件を提示するのかが引っ掛かる。
スカウトチームの彼女は、実は今回のスカウトは本部指示であるという事、
こんな条件を提示するのは後にも先にもないという事、
選考はアマゾン出店者の中から有力店にターゲットを絞って行われたという事を力説した。
辛うじて僕はブタではない。

何を持って有力店というのか? 余計、腑に落ちない。
つまるところ売上高なのだろうが、それはいくら楽天でも推測の域をでないはずだ。
出品点数? 評価数?
何れにしても、うちを上回る店はごまんとあるはずだ。
きっと片っ端から、同条件でアマゾン出品者に電話をしているのだろうと思い、
その足で同業の知人数人に電話を掛けた。
ところが、誰も楽天からお誘いはないという。
何がどうなっているのか?
翌日、再び楽天担当者から出店を促す電話が入った。
僕は引っかかる点がいくつかあるので、
その解決の糸口が見つかれば出店してもよいと、偉そうな事を言った。
それからいくらかやり取りがあり、出店してみるかという事になった。
しかし、いざ出店申込書一式をプリントアウトすると、その枚数に嫌気がさした。
そっと逃げ出そうとしたが、家内になだめられ渋々ペンをとった。
仕方なく申込書に目を通すと、経営状況を細かく記載する項目もある。
Amazonでの売上も聞かれている。これはキーの一つだろう。
そういった申込書を提出後、楽天所定の審査が通れば「出店可」になるという事だった。
出店を依頼して来るのなら、楽天の基準に合うかどうか事前に調べた上で
話を持ちかけるべきじゃないかと思うのだが・・・
大体、こちらが出店申込みをした訳ではなく、楽天側から話を持ちかけた訳だから、
審査も何もないではないかとも思う。
せめて、いくらか確認事項があります、といった程度にとどめるべきだろうがと、
だだをこねる子供のような事を思う。
「大企業は一つのフローチャートに物事を乗っけないと、コトが進まないのよ。
面倒だけど書かないと先に進めないわよ」
と家内に言われ、僕は口を尖らせながら、ペンを持ち直した。
・・・そんな事は分かってらあ。つまり、書くのが面倒なんだよ。ケッ!
それからが大変だった。
仕上げた書類をFax。訂正。Fax。の繰り返し。
翌日、審査が通りました。とのメールが入っていたので、
やっとページづくりかと思いきや、
手元の書類を清書して審査本部に送れという。
そこで、最終確認があり問題がなければ出店許可がおりるのだと。
「あのね、出店許可も何も・・・」
と喉元まで出かかったが、長いものには巻かれろともいう。
ここまで来たら巻かれる振りくらいはするかと書類送付。
で、やっと正式に出店が決まった。
送られてきた書類には楽天市場への出店と同時に、
楽天ブックスにも連動して商品が登録されるとの案内もあった。
楽天ブックスか・・・
んっ?楽天ブックスと言ったよな・・・
楽天ブックスは古本を扱っていなかったはずだ。
・
・
・
なるほどそういう事だったのか。
狙うべきは中古市場か或いはアマゾン市場か。
要は出品点数がほしいのか。
当たり前だが、1,000点の在庫を持つ店を1000誘致するより
10,000点の在庫を持つ店を100誘致する方が断然効率がよい。
うちは体のよいサクラのようなものか。
まあよい。うちにとって販売機会が増えるのはよい事だ。
今年はゆっくりとした年末年始を迎えるつもりだったのだが、
すでに雲行きが怪しくなっている。
貧乏暇なしというのは哀しいものだ。

これまで、何度も楽天から出店のお誘いがあったが、
その費用の高さに恐れ慄き、断り続けてきた。
今回のお誘いの電話があった時も、
今時間がないので案内パンフを送っておいて下さい、
と一方的に伝え電話を切った。
大概はそれでお仕舞いである。
ところがそのお誘いの電話は、翌日も掛かった。
取り敢えず、5分で良いので話を聞いてほしいという事だった。
「無駄な時間に終わると思いますよ」と、僕は淡々と言った。
電話口の彼女は、自分は大阪担当のスカウトチームの一員であると言った。
それから口早に、昨日送った特別プランのメールを確認して貰えましたかと尋ね、
僕の返答を待たず、その出店条件を述べはじめた。
勿論、読んでい・・・ない。
出店条件というのは、俄には信じ難い内容だった。
大手ショッピングモールが、そんな大胆なプランをもって、
こんな超零細古書店をスカウトするとは思えない。
電話の向こうは本当に楽天なのか?
しっぽの生えた連中が騙し合戦をしているのではなかろうか。
いやいや妖怪変化株式会社の連中かも。
と、稚拙な頭が勝手な方向に思いを巡らす。
僕は前向きに検討すると言って電話をおいた。
電話をおいたあと、気を静めてメールを読み返す。
メールには契約内容と出店申込書などのファイルが添付されていた。
電話で聞いた提示条件に落とし穴がないとしたら、
問題は2ヶ月以内に1万点以上を出品しなければならないという事だ。
うちの在庫点数には問題ないが、
1点ずつ登録するとなると、その数字は現実的ではない。
アマゾンに出品しているデータを何とか加工するしかない。
やはり、それ以前にどうしてそんなに好条件を提示するのかが引っ掛かる。
スカウトチームの彼女は、実は今回のスカウトは本部指示であるという事、
こんな条件を提示するのは後にも先にもないという事、
選考はアマゾン出店者の中から有力店にターゲットを絞って行われたという事を力説した。
辛うじて僕はブタではない。

何を持って有力店というのか? 余計、腑に落ちない。
つまるところ売上高なのだろうが、それはいくら楽天でも推測の域をでないはずだ。
出品点数? 評価数?
何れにしても、うちを上回る店はごまんとあるはずだ。
きっと片っ端から、同条件でアマゾン出品者に電話をしているのだろうと思い、
その足で同業の知人数人に電話を掛けた。
ところが、誰も楽天からお誘いはないという。
何がどうなっているのか?
翌日、再び楽天担当者から出店を促す電話が入った。
僕は引っかかる点がいくつかあるので、
その解決の糸口が見つかれば出店してもよいと、偉そうな事を言った。
それからいくらかやり取りがあり、出店してみるかという事になった。
しかし、いざ出店申込書一式をプリントアウトすると、その枚数に嫌気がさした。
そっと逃げ出そうとしたが、家内になだめられ渋々ペンをとった。
仕方なく申込書に目を通すと、経営状況を細かく記載する項目もある。
Amazonでの売上も聞かれている。これはキーの一つだろう。
そういった申込書を提出後、楽天所定の審査が通れば「出店可」になるという事だった。
出店を依頼して来るのなら、楽天の基準に合うかどうか事前に調べた上で
話を持ちかけるべきじゃないかと思うのだが・・・
大体、こちらが出店申込みをした訳ではなく、楽天側から話を持ちかけた訳だから、
審査も何もないではないかとも思う。
せめて、いくらか確認事項があります、といった程度にとどめるべきだろうがと、
だだをこねる子供のような事を思う。
「大企業は一つのフローチャートに物事を乗っけないと、コトが進まないのよ。
面倒だけど書かないと先に進めないわよ」
と家内に言われ、僕は口を尖らせながら、ペンを持ち直した。
・・・そんな事は分かってらあ。つまり、書くのが面倒なんだよ。ケッ!
それからが大変だった。
仕上げた書類をFax。訂正。Fax。の繰り返し。
翌日、審査が通りました。とのメールが入っていたので、
やっとページづくりかと思いきや、
手元の書類を清書して審査本部に送れという。
そこで、最終確認があり問題がなければ出店許可がおりるのだと。
「あのね、出店許可も何も・・・」
と喉元まで出かかったが、長いものには巻かれろともいう。
ここまで来たら巻かれる振りくらいはするかと書類送付。
で、やっと正式に出店が決まった。
送られてきた書類には楽天市場への出店と同時に、
楽天ブックスにも連動して商品が登録されるとの案内もあった。
楽天ブックスか・・・
んっ?楽天ブックスと言ったよな・・・
楽天ブックスは古本を扱っていなかったはずだ。
・
・
・
なるほどそういう事だったのか。
狙うべきは中古市場か或いはアマゾン市場か。
要は出品点数がほしいのか。
当たり前だが、1,000点の在庫を持つ店を1000誘致するより
10,000点の在庫を持つ店を100誘致する方が断然効率がよい。
うちは体のよいサクラのようなものか。
まあよい。うちにとって販売機会が増えるのはよい事だ。
今年はゆっくりとした年末年始を迎えるつもりだったのだが、
すでに雲行きが怪しくなっている。
貧乏暇なしというのは哀しいものだ。
