Big Wednesday | レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々

Big Wednesday

11/7木曜日。

久し振りに引いた風邪は何ともいけない。

同じような風邪を引いた皆さんが、

鼻水から始まり数日後に高熱が出たとおっしゃっていた。

僕は微熱があるかどうかといった程度だったが、

頭痛と胃腸の不具合に悩まされた。

木曜日は棚の整理日という事で店休にしているが、

流石に今週は蒲団に潜り込んでいる。

いつの間にやら眠りに落ち、

目が覚めると暫く天井をぼぅ~と見ていたり、

ブログをのぞいたりしていた。

時折、家内がパソコンのメールチェックをして、

こんな質問が入っているとか、

何件か買取り依頼が入っているとかを知らせに部屋にやってくる。

「んっ?買取り。いいじゃないですか」

と、言って部屋を出ようとすると、

「だ~め。もう返事をしておいたから」


・・・軟禁からやや監禁へと移行しているじゃないか。


問合せと言えば、去年あたりまで

「いつか古本屋を開きたいのですが、

どうすれば開業出来るでしょう?」

という内容のものをちょくちょく頂いた。

僕は「ではそのいつかが分かれば、お知らせ下さい。

少しはご相談にのれると思います」

と返信を書く。

問合せには必ずと言っていいほど

「本が大好きなので」という、文言が入っている。

自分の心惹かれるものを商材に飯を食むというのは、

理想的なようでなかなかこれが曲者である。

本屋というのは、新刊屋にしろ古本屋にしろ、

斜陽業界である事には違いない。

本というものは無くならないだろうが、

町の小さな本屋となると分からない。

立派な大義名分を掲げていても、潰れるものは潰れる。

どんなにちっぽけな店でも

熱い思いだけでは経営は出来ないという事だろう。

かと言って人の感情というのは、ないがしろにできない。非常に大切だ。

「なぜ人はその店を選ぶのか」「なぜ人はその商品を選ぶのか」

それらを突き詰めていくと、

その選択が購買者の感情に左右される事が珍しくないという現実を、

我々商売人は直感的に知っている。

例えば、二店舗間で同じ商品が同じ状態で売られている時、

その選択は値段で決まるかというと、案外そうでもない。

極論かも知れないが、経済を動かすのは人の感情なのだと、僕は思っている。


熱のせいか、話があっちこっちに行く。

元々主旨もなく、思い浮かぶまま書いているので仕方ない。


多分、古本屋を始める事自体はそんなに難しくない。

本当に大変なのはその後だ。


「いつか、はじめたい」という方は、

「いつか」という所に、本気で数字を放り込んでみてはどうか?

放り込めなければ、胸の内にしまっておくだけのものにしよう。


という僕自身、そんな偉そうな事は言えないのだが。

僕は流されるまま気がつくと、古本屋になっていた。

流れに逆らわない流木のようなものである。

そのような中で、やってみたい事を適当にやっている。

何れにしても、何かをやりたいと思う時に一番大切なのは「覚悟」だ。

覚悟さえあれば、話は先に進む。

機が熟すとか熟さないとかいうが、そんなもの誰にも分からない。

覚悟を決めてボードに乗った時、伝説の波がやってくる。