稀少本入手!? | レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々

稀少本入手!?

驚くほど涼しい一夜だった。

昨夜、一度アップしたが、若干の手違いで本記事を削除してしまっていた。

ついでにタイトルを変えた。

紛らわしくて申し訳ないです。

---------------------------

少し面白い本が手に入った。

タイトルは「我輩ハ猫デアル」、単行本全3巻。


疾走する古本屋!成穂堂〔なるほどう〕店主の苦悩と爆笑の日々-吾輩上

疾走する古本屋!成穂堂〔なるほどう〕店主の苦悩と爆笑の日々-吾輩中

疾走する古本屋!成穂堂〔なるほどう〕店主の苦悩と爆笑の日々-吾輩下


大体、僕はこれが全3巻ものだとは知らなかった。

画像にあるように、小口と地が飛び出している。

ページをめくろうとすると、地が裁断されておらずめくれない。


疾走する古本屋!成穂堂〔なるほどう〕店主の苦悩と爆笑の日々-吾輩小口

疾走する古本屋!成穂堂〔なるほどう〕店主の苦悩と爆笑の日々-吾輩袋



決して製本ミスではない。アンカット製本と言う。

そもそも本は、紙を折り重ねて糸で綴じ、簡単な表紙が付けられた状態で販売されていた。

本を読む時はつながった頁をペーパーナイフで切りながら読む。

新潮文庫や岩波文庫の天が不揃いなのは、製本代金を抑える手段として

アンカット風製本を思いついたのではないかと思ったりする。



この本は袋状のものが二重になっているので、

そこにペーパーナイフをいれると、4枚8ページ分が出来上がる。

天には金箔が施してある。

実物はきれいな金箔が施されている
疾走する古本屋!成穂堂〔なるほどう〕店主の苦悩と爆笑の日々-吾輩天



発行は明治期、大倉書店と服部書店の共同出版。




高価な稀少本だ・・・




と言いたいが、残念ながらこちらは復刻版。

でも、当時の雰囲気を味わいたい方には、結構面白いと思う。

漱石独特の用語法は兎も角、

たかが100年ほどでこれだけ文語、口語が変わるものかと思う。

この復刻版をパラパラと見た限り、

すらすらとは読み進めない。

これは、僕が時代の違う人間だからだろうか?

当時の人々は、ろくなルビもなしに

これを読み進める事が出来たのだろうか?

そして、漱石独特のリズムを体感出来たのだろうか?



少し発行時の事を調べてみると、

出版にあたっては、それに携わった人達の西洋への憧れが

凝縮されたものだったのだろうと想像できる。

装丁、挿絵は強烈な印象を与え、出版界や読書界を席巻したという。


疾走する古本屋!成穂堂〔なるほどう〕店主の苦悩と爆笑の日々-吾輩上挿絵

疾走する古本屋!成穂堂〔なるほどう〕店主の苦悩と爆笑の日々-吾輩中挿絵

疾走する古本屋!成穂堂〔なるほどう〕店主の苦悩と爆笑の日々-吾輩下挿絵




これだけ手の込んだ製本だ、ひょっとすると絵画の如く

装飾品として購入された節もあったのでは?

漱石という文豪が生きた時代の空気を想像しながらページをめくる。

玄関を開けるとカラカラと下駄の音がしてきそうだ。

たまにはこういった本を読むのも趣があっていいものだ。


Android携帯からの投稿