夜風に吹かれて
6月3日。いつになく、ゆっくりとした一日だった。
昼寝をしたのにもかかわらず、
部屋に寝転び、窓の向こうの夕暮れをぼぅ~と見ていたら、
いつの間にやら眠りに落ちていた。
肌寒くて目が覚めると、すっかり日が落ちていた。
そして、やけにお腹が空いている自分が暗闇の中にいた。
窓から入る明かりの中で目を細めたり見開いたりして時計を見ると、
すでに20時をまわっているようだった。
そう言えば、まともな昼食をとっていなかった。
僕はお腹がぐっと減ると、無性に鮭茶漬けが食べたくる。
リビングにふらふらと行き
「鮭茶漬けが食べたい」と家内に言った。
家内は「私は今、台所での戦が終わったばかり」と、くつろいでいる。
その様子をみていた三男が
「おとーさん、ぼくがつくってあげよか。冷蔵庫にサケあったよ」
と、台所へ向かった。
その後を仕方なくついて行く家内。
僕は「三男よ、でかした」と、小さく呟いた。
お腹が満たされると、少し散歩がしたくなり、
ふらっと駅前に出る事にした。
僕の住む町の駅前はこんな感じ。
暗くて分からないが画像左隅にはビルが伸びており、小奇麗な図書館がある。
昼間、正面の駅の向こうには葛城金剛山脈がみえる

子ども達に見つかると厄介なので、
そっと玄関ドアに向かい、外に出た。
よ~し、脱出成功!
颯爽とウォーキングをしている人たちがあちこちにいる。
その後をよたよたと歩く僕。
行き先は駅前ビル2Fにある本屋。
この本屋、新刊屋なのだが
店頭にワゴンを何台も設置して、古本を売っている。
置いている商品は大手チェーンで見掛けないものが多い。
これぞ古書というにおいのするものが結構みつかる。
勿論、新刊紛いの一般書や文庫、コミックもある。
何とも柔らかい夜風を受けながら本を探す時間。
その間、僕の耳には何も届かない。
幻想的な空間の中にいる自分を感じる。
「時よ止まれ」と強く思う。
「お客様、少しワゴンを動かしてもよろしいでしょうか?」
お店のスタッフが、僕に声を掛けた。
カチコチと刻が動き始めた。
まばらに行き交う人たちの声がし出した。
現に戻ったようだ。
昼間はこの道路の延長上に和泉山脈がみえる。
かつて画像中央の交差点を右折して少し行った所に、成穂堂があった。

駅前ロータリーの時計を見ると22時前だった。
すでに小一時間もいたのかとびっくりする。
自宅と駅を結ぶ道路。そんなに遅くもない時間なのに人っ子一人いない。
やはり田舎なのだ。

今夜確保した本は2冊。
なかなかのブックハンティングだった。
村上春樹を知りたい。 (学研ムック)
氏の作品を、初学者向けに読み解く入門誌・・・のようだ。

画像を撮り忘れたので、Amazonのリンクを拝借
村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。 (PHP新書)/佐藤 幹夫

¥819
Amazon.co.jp
昼間の狂ったような喧騒がウソのそうに影を潜め、
柔らかい月明りがそっと語りかけるひと時。
これからの季節、夜の古書散歩はお勧めだ。
昼寝をしたのにもかかわらず、
部屋に寝転び、窓の向こうの夕暮れをぼぅ~と見ていたら、
いつの間にやら眠りに落ちていた。
肌寒くて目が覚めると、すっかり日が落ちていた。
そして、やけにお腹が空いている自分が暗闇の中にいた。
窓から入る明かりの中で目を細めたり見開いたりして時計を見ると、
すでに20時をまわっているようだった。
そう言えば、まともな昼食をとっていなかった。
僕はお腹がぐっと減ると、無性に鮭茶漬けが食べたくる。
リビングにふらふらと行き
「鮭茶漬けが食べたい」と家内に言った。
家内は「私は今、台所での戦が終わったばかり」と、くつろいでいる。
その様子をみていた三男が
「おとーさん、ぼくがつくってあげよか。冷蔵庫にサケあったよ」
と、台所へ向かった。
その後を仕方なくついて行く家内。
僕は「三男よ、でかした」と、小さく呟いた。
お腹が満たされると、少し散歩がしたくなり、
ふらっと駅前に出る事にした。
僕の住む町の駅前はこんな感じ。
暗くて分からないが画像左隅にはビルが伸びており、小奇麗な図書館がある。
昼間、正面の駅の向こうには葛城金剛山脈がみえる

子ども達に見つかると厄介なので、
そっと玄関ドアに向かい、外に出た。
よ~し、脱出成功!
颯爽とウォーキングをしている人たちがあちこちにいる。
その後をよたよたと歩く僕。
行き先は駅前ビル2Fにある本屋。
この本屋、新刊屋なのだが
店頭にワゴンを何台も設置して、古本を売っている。
置いている商品は大手チェーンで見掛けないものが多い。
これぞ古書というにおいのするものが結構みつかる。
勿論、新刊紛いの一般書や文庫、コミックもある。
何とも柔らかい夜風を受けながら本を探す時間。
その間、僕の耳には何も届かない。
幻想的な空間の中にいる自分を感じる。
「時よ止まれ」と強く思う。
「お客様、少しワゴンを動かしてもよろしいでしょうか?」
お店のスタッフが、僕に声を掛けた。
カチコチと刻が動き始めた。
まばらに行き交う人たちの声がし出した。
現に戻ったようだ。
昼間はこの道路の延長上に和泉山脈がみえる。
かつて画像中央の交差点を右折して少し行った所に、成穂堂があった。

駅前ロータリーの時計を見ると22時前だった。
すでに小一時間もいたのかとびっくりする。
自宅と駅を結ぶ道路。そんなに遅くもない時間なのに人っ子一人いない。
やはり田舎なのだ。

今夜確保した本は2冊。
なかなかのブックハンティングだった。
村上春樹を知りたい。 (学研ムック)
氏の作品を、初学者向けに読み解く入門誌・・・のようだ。

画像を撮り忘れたので、Amazonのリンクを拝借
村上春樹の隣には三島由紀夫がいつもいる。 (PHP新書)/佐藤 幹夫

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昼間の狂ったような喧騒がウソのそうに影を潜め、
柔らかい月明りがそっと語りかけるひと時。
これからの季節、夜の古書散歩はお勧めだ。