古き仲間へ
店のポストに1枚のハガキが放り込まれていた。
差出人を確かめてみると、
新刊屋時代の取次担当者Tさんからだった。
(取次というのは問屋の事で、
他の業界ではあまり使わない言葉かも知れない)
こんな中途半端な季節になんだろう?と思い、書面を見ると、
「この度、○○を無事勤めあげ、退職しました・・・」と、書かれていた。
勤めあげたと言ったって、
定年退職までにはまだまだあるじゃないかと、僕は呟いた。
暫く、その書面を眺めていて、
そういう事だったのかと、思った。
今年の正月4日、突然Tさんが店を訪ねて来られて、僕は随分驚いた。
Tさんとは偶然にも学生時代、同じ書店でアルバイトをしていた。
大型書店であり、勤務時間帯も違ったので顔を合わせたことはなかったのだが、
時を同じくして2年間も隣の部署にいらした。
いや、何度かはすれ違っているはずだ。
また、Tさんは僕がやがて独立するきっかけとなった書店立ち上時から、
何やかやとお手伝いをして下さっていた。
新刊屋時代、Tさんとは仕事だけの関わりだけにとどまらず、
ごく親しい仲間といえる人物だった。
小一時間ほど懐かしい話に花が咲いた。
そして帰る間際に、ポツンと言った。
「KENさん、町の本屋がどんどん閉鎖するというのは
私たち取次にも深刻な問題をもたらしているのですよ。
取次を生かす為には、思い切った人事が必要かも知れない」
どうしてその時に、その意味に気が付かなかったのだろう?
分かった所でどうにもならないが・・・
京都には古本屋が増えているという。
そんな話を聞いた所に、
新刊屋で1冊の本を見つけ、衝動的に買ってしまった。
それぞれ個性的な本屋さんが載っている。
京都本屋さん紀行

数年前、大阪天神橋筋にも個性的な古本屋が増えていると聞いた事がある。
新刊屋が新刊だけで成り立たないのなら、
そんな古本も扱えば良いだろうし
通販もすればいい。
或いは、適当な売り場を古本屋に貸すというのはどうなのか?
1連分の棚でも1段分でもいいからレンタルを行い、
いくつもの古本屋に出入りしてもらう。
そうまでして町に本屋が必要なのかと言われれば、
「必要なのです」。
Tさん、そんな若くして引退せずに、今一度立ち上がらないか!
差出人を確かめてみると、
新刊屋時代の取次担当者Tさんからだった。
(取次というのは問屋の事で、
他の業界ではあまり使わない言葉かも知れない)
こんな中途半端な季節になんだろう?と思い、書面を見ると、
「この度、○○を無事勤めあげ、退職しました・・・」と、書かれていた。
勤めあげたと言ったって、
定年退職までにはまだまだあるじゃないかと、僕は呟いた。
暫く、その書面を眺めていて、
そういう事だったのかと、思った。
今年の正月4日、突然Tさんが店を訪ねて来られて、僕は随分驚いた。
Tさんとは偶然にも学生時代、同じ書店でアルバイトをしていた。
大型書店であり、勤務時間帯も違ったので顔を合わせたことはなかったのだが、
時を同じくして2年間も隣の部署にいらした。
いや、何度かはすれ違っているはずだ。
また、Tさんは僕がやがて独立するきっかけとなった書店立ち上時から、
何やかやとお手伝いをして下さっていた。
新刊屋時代、Tさんとは仕事だけの関わりだけにとどまらず、
ごく親しい仲間といえる人物だった。
小一時間ほど懐かしい話に花が咲いた。
そして帰る間際に、ポツンと言った。
「KENさん、町の本屋がどんどん閉鎖するというのは
私たち取次にも深刻な問題をもたらしているのですよ。
取次を生かす為には、思い切った人事が必要かも知れない」
どうしてその時に、その意味に気が付かなかったのだろう?
分かった所でどうにもならないが・・・
京都には古本屋が増えているという。
そんな話を聞いた所に、
新刊屋で1冊の本を見つけ、衝動的に買ってしまった。
それぞれ個性的な本屋さんが載っている。
京都本屋さん紀行

数年前、大阪天神橋筋にも個性的な古本屋が増えていると聞いた事がある。
新刊屋が新刊だけで成り立たないのなら、
そんな古本も扱えば良いだろうし
通販もすればいい。
或いは、適当な売り場を古本屋に貸すというのはどうなのか?
1連分の棚でも1段分でもいいからレンタルを行い、
いくつもの古本屋に出入りしてもらう。
そうまでして町に本屋が必要なのかと言われれば、
「必要なのです」。
Tさん、そんな若くして引退せずに、今一度立ち上がらないか!