夕日に向かって走れ!暗闇の眼マンよ
家内が、「ひえぇぇ~~」と
指先ごとミシンを掛けてまで修理してくれたジーンズ。
ついに違う所も破れ出した。
ニッと笑って家内をみたが、本から目を離さない。
絶対、目の端っこに、爽やかに微笑む僕の姿が映っているはずだ。
僕が「あのですね」と、言いかけた時、
家内が「絶対いや。新しいの買いなさいよ。付き合ってあげるから、今から行こう」と、言う。
その決意は固く、どうもこのジーンズは、引退を迎えたようだ。
ジーンズに関しては、中古のほうが断然はきやすい。
貧乏臭いと言われようがどうしようが、
少々くたびれたものが、僕は好きなのだ。
と言う事で、車で15分の所にあるリサイクルショップに向かった。
途中、コンビニにより、サンドイッチやスナック菓子、
チョコレートなどを買ったりして、まるで子どもの遠足だ。
夕日に向かい、年代物のサングラスをかけ、往年の若夫婦が走る。
そんなこんなで、意気揚々とリサイクルショップに行ったが、
どうも気に入ったものがない。
思案するまでもなく、目と鼻の先には大手衣料チェーン店がある。
日も暮れて時間もないので、一応そちらに移動。
その一応が悪かった。
手に取ると何かペラペラでゴワゴワ。
僕は「ジーンズショップに行くというのは、どうでしょう?」
と、提案してみたが、
家内は、履ければそれでいいのよ、みたいな目をしている。
結局、そのジーンズを購入して帰路につく事になった。
そこはかとなく一抹の寂しさが・・・
いつもの如くエンジンを掛け、
ヘッドライトを点灯すると、やけに暗い。
車内のタコメーターなども、かなり暗い。
きっと愛車も物憂げな気持ちなのだろう。
家内にそう言うと、いつもと変わらないと言う。
いや、絶対に暗い。
正味、バッテリーか?
取り合えず、エンジンがかかっている内に、自宅に辿り着こう。
道路に出てからも照明は相当暗く感じる。
まるで、フォグランプだけで走っているような暗さだ。
いやいや、もっと暗いかも知れない。
家内は依然として「いつもと変わらないけどなあ」と、言う。
信号待ちで、ふと道路際の飲食店を見ると
ここの照明も相当暗い。
店舗が、ぼんやり浮かび上がる程度の照明というのはおかしいだろうよ。
家内に「何かおかしくない?
パラレルワールドにでも入り込んでしまったのでは?」と言うと、
「いつもとおんなじ。
おかしいのはあなた。村上春樹の読み過ぎ」と、一蹴された。
僕はそこでハタと気がついた。
「ねえねえ、僕、サングラス掛けてない?」
家内は「いや~、ほんと!ダークグリーンの濃いやつ、掛けてる」
「さっきから僕をみて話しているのに気づかなかった?」
「全然、分からなかった」
僕もボケているが、家内も相当なものだ。
手に鍵を硬く握りしめて、
家の鍵がないと大騒ぎしているの、
うちの家内くらいだものな。

指先ごとミシンを掛けてまで修理してくれたジーンズ。
ついに違う所も破れ出した。
ニッと笑って家内をみたが、本から目を離さない。
絶対、目の端っこに、爽やかに微笑む僕の姿が映っているはずだ。
僕が「あのですね」と、言いかけた時、
家内が「絶対いや。新しいの買いなさいよ。付き合ってあげるから、今から行こう」と、言う。
その決意は固く、どうもこのジーンズは、引退を迎えたようだ。
ジーンズに関しては、中古のほうが断然はきやすい。
貧乏臭いと言われようがどうしようが、
少々くたびれたものが、僕は好きなのだ。
と言う事で、車で15分の所にあるリサイクルショップに向かった。
途中、コンビニにより、サンドイッチやスナック菓子、
チョコレートなどを買ったりして、まるで子どもの遠足だ。
夕日に向かい、年代物のサングラスをかけ、往年の若夫婦が走る。
そんなこんなで、意気揚々とリサイクルショップに行ったが、
どうも気に入ったものがない。
思案するまでもなく、目と鼻の先には大手衣料チェーン店がある。
日も暮れて時間もないので、一応そちらに移動。
その一応が悪かった。
手に取ると何かペラペラでゴワゴワ。
僕は「ジーンズショップに行くというのは、どうでしょう?」
と、提案してみたが、
家内は、履ければそれでいいのよ、みたいな目をしている。
結局、そのジーンズを購入して帰路につく事になった。
そこはかとなく一抹の寂しさが・・・
いつもの如くエンジンを掛け、
ヘッドライトを点灯すると、やけに暗い。
車内のタコメーターなども、かなり暗い。
きっと愛車も物憂げな気持ちなのだろう。
家内にそう言うと、いつもと変わらないと言う。
いや、絶対に暗い。
正味、バッテリーか?
取り合えず、エンジンがかかっている内に、自宅に辿り着こう。
道路に出てからも照明は相当暗く感じる。
まるで、フォグランプだけで走っているような暗さだ。
いやいや、もっと暗いかも知れない。
家内は依然として「いつもと変わらないけどなあ」と、言う。
信号待ちで、ふと道路際の飲食店を見ると
ここの照明も相当暗い。
店舗が、ぼんやり浮かび上がる程度の照明というのはおかしいだろうよ。
家内に「何かおかしくない?
パラレルワールドにでも入り込んでしまったのでは?」と言うと、
「いつもとおんなじ。
おかしいのはあなた。村上春樹の読み過ぎ」と、一蹴された。
僕はそこでハタと気がついた。
「ねえねえ、僕、サングラス掛けてない?」
家内は「いや~、ほんと!ダークグリーンの濃いやつ、掛けてる」
「さっきから僕をみて話しているのに気づかなかった?」
「全然、分からなかった」
僕もボケているが、家内も相当なものだ。
手に鍵を硬く握りしめて、
家の鍵がないと大騒ぎしているの、
うちの家内くらいだものな。
