と、ある成穂堂の一日 | レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々

と、ある成穂堂の一日

前回の記事では沢山の励ましを頂き、

本当に有難うございました。

不肖、成穂堂、本の大切さを訴え続けようと思います。



今日は、自宅でゆっくり過ごそうと思っていた。

おかしなもので、そんな日に限って、

バタバタとした一日になる。

弾みで朝7時前に目が覚めた。

慌てて、再び寝ようとしたが、寝つけない。

諦めて、子ども達に混じってテーブルについていると、

「ひええぇ~、いつからそこにいるの」

と、家内に化け物のように言われる。

「お腹が空いた」と、言うと

「もう、この忙しい時に、起きてきて~」

と、邪魔者扱いされる。

「目が覚めたものは、しかたないだろうよ。

お腹も空くだろさ。何か食わせてくれ~」

と、だだをこねたかったが、

エイヤッとテーブルにあった、

ハムエッグとトーストを一口で食ってやった。

もう、朝のテーブルは僕が起きたがために、大騒ぎ。

(朝のテーブルに全員が揃う。いい光景だろうが)

もう家内は激昂と言っていい。

「私は4人の子供を抱えているのと同じ。あなたは、おいくちゅかな~」

引きつるような笑みと、その額には数本の青筋がくっきりとみえる。


おお~、こわっ!


めっちゃこわっ!


これが、おとな食いというのだと、言いたかったが、

僕は打ちひしがれたペンギンのように、部屋に戻った。

仕方なくパソコンをつけ、メールをチェックすると、

本買取りの問い合わせが入っていた。

自宅からそう遠くない。

早速、連絡をとり、午後からお伺いすることになった。

ここは一番、家内に詫びを入れて手伝ってもらうか、

こっそり一人で行くか?

悩んだ末、家内に米つきバッタのように頭をさげた。

子ども達には、アイスクリームで許してもらおう。

この所、クレープ生地で巻いた何とかという

アイスクリームが、お気に入りのようだ。


一段落したら、もう日が落ちていた。

慌てて、散髪がてら本を頂きに行き付けの理容店へ行った。

本好きのお客が集まるこの理容店、

自分たちの読み終った本を

店内設置の超ミニ図書館に寄贈したり、

成穂堂行きへとしてくれたり、有難いお店だ。


晩ごはんのテーブルについて、

「今日は朝からバタバタしたね」

と、言うと、全員にガン見された。

「今日は本が沢山集まって良かったね」

と、手もみをしながら家内に言ってみたが

「早く食べて、もうお休みになって下さい」

と、素っ気ない態度。

おとな買いというのは、どこかしら、優越感があるが、

おとな食いというのは、さもしく恨みを買うだけのようだ。

こうして、成穂堂店主の一日は暮れたのであった。


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