空をみあげて | レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々

空をみあげて

車から降りると同時に、頭上を黒い影が走り去った。

僕は思わず、身を屈めた。

昼の日中にコウモリか?と思い、

あたりを見渡したが、何もいない。

しばらくすると、

目の前の田んぼの様子を伺うように、黒い影がやってきた。

ツバメだ。

今年もやってきたか!

去年、この地で生まれた子なのだろう。

春先になってもウグイスやメジロをみなかったので、少し安心した。

日本で繁殖したツバメは、

台湾やマレー半島などで越冬すると聞いた事がある。

日本で越冬する固体もあるようだが、僕は目にしたことはない。

所謂、越冬ツバメだよなあ。


ところで、海を渡りきるという、その体力と精神力は

人に置き換えるとどのようなものなのだろう?

一度飛び立ったら、後は体力と気力の世界が待っている。

まさに命をかけた行動だ。

僕はそれほどの覚悟を持って、何かに挑んだことがあるだろうか?

逆立ちして考えてもないよなあ・・・

そんなことだから僕は何をしても成就しないのだろう。

子供たちには、「やると決めた事は覚悟をして掛かれ」

と偉そうな事を言っているが、

そのまま熨斗をつけて返されそうだ。


誰でも羽ばたく翼を持っている。


空を見上げ、そう思う僕であった。




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