春なんだなあ | レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々

春なんだなあ

玄関が開く音で目が覚めた。

ハッとして時計をみると、正午を少しまわっている。

朝方まで起きていたので、思わず爆睡していたようだ。

うわあ、店が閉まったままだ~~~

三男が、ランドセルを背負ったまま部屋に入ってきて

「ただいま、おとーさん、何か食べにいこう」と。

「はいよ」って、言うてる場合違うねん。

兎も角、支度しなくちゃ。

顔を洗いながらふと思ったが、

今日は休みをとっていたのではなかろうか。

・・・だよな

休みをとっていたんだ。

うん、間違いない。

思いっきり焦ったがな。


僕があたふたしている内に、長男も二男も帰ってきた。

みんな新しい学年の始まりだ。


僕は恐ろしく遅い朝食をとり、駅前に向かった。

真新しい制服に身を包んだ子供たちがちらほら歩いている。

道中、あちこちに桜が咲いている。

入学式になるとうまく咲くもんだ。


僕は桜の花にどこか寂しさを感じる。

命が芽吹き、夢と希望に満ちた季節。

それを象徴するかのように咲く花が桜。

なのに、なぜなのだろう?



自宅に戻り、子供たちの新クラスの話に耳を傾けていたら、

それを遮るように携帯が鳴った。

かつての部下からだった。

今、僕の店に向かっているのだけど、いますか?との事。

取り合えず、という事で僕は店に向かった。

お子さんの入園式で近くまで来たので、挨拶に来てくれたのだった。

嬉しいものである。


道行く人の肩には、やさしい日差しが降りそそぎ、

その横顔には、心なしか笑みが浮かんでいる。

春なんだなあ・・・


こんなの、知っている人いないかも↓


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