さらば青春
カーラジオから懐かしい曲が流れていた。
高校時代のクラブハウスでよく流れていた。
今とは時代が違うという事もあるけど、
僕の通った高校は、ざっくりとしたものだった。
よく言えばおおらか、悪く言えばいい加減。
一応制服はあったけど、クラブ活動をしている者は、
校内では終日ジャージを着ていた。
夏は、みんなこぞって、ビーサンか、つっかけみたいなものを履いていた。
恐らく、しっかり授業をきいている連中は数える程だったと思う。
ただ、誰も騒がなかった。自分の趣味に没頭しているか、寝ていた。
先生も、まあ好きにやんなさい、という感じ。
新任の先生が
「この学校の生徒は遊びやクラブの為に、わざわざ通っているのですか!信じられん」
と憤慨していたのを覚えている。
今、思い起こしても個性的な生徒が多く、爆笑するような事件も頻発していた。
新任の先生が、憤慨するのもちょっと頷ける。
そんな思い出と共に、その時代に出会った本や歌は、今も心に残っている。
今日、カーラジオから流れていた曲は、小椋佳「さらば青春」という曲。
これを聴くとなぜか、北杜夫作品を思い出す。
父は斎藤茂吉、兄は斉藤茂太。
最初に読んだ作品は「どくとるマンボウ航海記」だった。
この面白さにつられて「幽霊」を読んだ。
これがいけなかった。
どくとるマンボウ航海記 (新潮文庫)/北 杜夫

¥420
Amazon.co.jp
幽霊―或る幼年と青春の物語 (新潮文庫)/北 杜夫

¥420
Amazon.co.jp
この2作品が同一人物の作品とは思えず、
「幽霊」という作品には得もいえぬ衝撃を受けた記憶がある。
別に幽霊がでてくる訳でもなく、おどろおどろしい事件が起こる訳でもない。
心の奥深くで眠っている陰鬱な部分を揺り起こされるようで、怖かった。
なぜそう感じたのかは分からない。
お気楽的生き方の高校坊主が手を出すような作品ではなかった。
結局、読破できなかった。
氏が躁鬱病と知ったのは、随分あとになってからだった。
その後も、北杜夫氏の多くの作品を読んだが
「幽霊」はまだ、読みきれずに書棚の奥にある。
今でも果たして読むことができるのだろうか?という不安がある。
反面、そんな自分への懐かしさもある。
人の心とは不思議なものだ。
高校時代のクラブハウスでよく流れていた。
今とは時代が違うという事もあるけど、
僕の通った高校は、ざっくりとしたものだった。
よく言えばおおらか、悪く言えばいい加減。
一応制服はあったけど、クラブ活動をしている者は、
校内では終日ジャージを着ていた。
夏は、みんなこぞって、ビーサンか、つっかけみたいなものを履いていた。
恐らく、しっかり授業をきいている連中は数える程だったと思う。
ただ、誰も騒がなかった。自分の趣味に没頭しているか、寝ていた。
先生も、まあ好きにやんなさい、という感じ。
新任の先生が
「この学校の生徒は遊びやクラブの為に、わざわざ通っているのですか!信じられん」
と憤慨していたのを覚えている。
今、思い起こしても個性的な生徒が多く、爆笑するような事件も頻発していた。
新任の先生が、憤慨するのもちょっと頷ける。
そんな思い出と共に、その時代に出会った本や歌は、今も心に残っている。
今日、カーラジオから流れていた曲は、小椋佳「さらば青春」という曲。
これを聴くとなぜか、北杜夫作品を思い出す。
父は斎藤茂吉、兄は斉藤茂太。
最初に読んだ作品は「どくとるマンボウ航海記」だった。
この面白さにつられて「幽霊」を読んだ。
これがいけなかった。
どくとるマンボウ航海記 (新潮文庫)/北 杜夫

¥420
Amazon.co.jp
幽霊―或る幼年と青春の物語 (新潮文庫)/北 杜夫

¥420
Amazon.co.jp
この2作品が同一人物の作品とは思えず、
「幽霊」という作品には得もいえぬ衝撃を受けた記憶がある。
別に幽霊がでてくる訳でもなく、おどろおどろしい事件が起こる訳でもない。
心の奥深くで眠っている陰鬱な部分を揺り起こされるようで、怖かった。
なぜそう感じたのかは分からない。
お気楽的生き方の高校坊主が手を出すような作品ではなかった。
結局、読破できなかった。
氏が躁鬱病と知ったのは、随分あとになってからだった。
その後も、北杜夫氏の多くの作品を読んだが
「幽霊」はまだ、読みきれずに書棚の奥にある。
今でも果たして読むことができるのだろうか?という不安がある。
反面、そんな自分への懐かしさもある。
人の心とは不思議なものだ。