長男、頑張る | レトロショップ成穂堂ケンの苦悩と爆笑の日々

長男、頑張る

長男の高校は明日まで中間テスト。


黙々と机に向かっている。


その隣りで僕は「鉄人28号原作完全版4巻」を


へらへら言いながら読んでいる。


長男がちらっとこちらを見たが、諦めたように視線をもとに戻した。





高校に入って早々の学力テストで、なんと長男は上位にくいこんだ。


勿論、偶然だ。


デタラメに投げた石が、はずみで的に当たったようなものだ。


僕と家内は、ペンギンが空を飛ぶくらい褒めちぎった。


舞い上がりきった長男は、その日を境に猛然と勉強をはじめた。


多分、高度3,000mくらいは舞い上がったのではないか。


舞い上がった長男ペンギンに、降下する気配はなく


1学期の中間テストも好結果。


続く期末テストも好結果。


今回のテストもどうやら首尾上々のようだ。


どうやら僕も空飛ぶ親ペンギンになったようで、


結果を見る前に


「でかした。明日は、何か食べに行こうぜ」


と、男同士の硬い約束をかわした。


長男は中学時代、親や塾から、やいのやいの言われるから、


仕方なしに机に向かっていたようなふしがある。


高校受験直前になって「こいつぁ、ちょっとやばそうだぜ」


と思ったみたいだけど、時すでに遅し。


どうにかこうにか私学が受け入れてくれたのだけど、


自分が進みたいコースには手が届かなかった。


入学して授業ガイドを見た長男は、自分が進みたかったコースと、


自分がいるコースとは授業内容が随分違っていると言っていた。


どうみても、長男のいるコースは、あなた方は将来、この範囲の進学でいいんじゃない。


まあ、のんびりやりなさい。みたいな感じだ。


それが、どうも悔しかったのだろう。


それを機に少しスイッチが入ったようだ。


で、はずみで上位にくいこんだ学力テスト。


時として、人は生きながらにして生まれかわる。


明らかに以前のその人とは違う。


他人の心はそうそう変える事はできないけど、


自分の心は気持ち一つで変えられる。


自分の境遇を他のせいにして、ぐずぐず言っていたって、何も変らない。


変らないといけないのは、自分の心の持ちようなんだね。


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