本の買取り
年配の方が、本をお売りになりたいという事で店頭にいらっしゃった。
お亡くなりになったご主人のもので家においていても読まないし
かといって捨ててしまうには忍びないということだった。
内容をお聞きすると歴史全集のようなもので、そこそこ古い。
大手の古本チェーンに電話でたずねてみたけど、その場で断られてしまったようだ。
ご自宅は、僕の店からそんなに離れていない。
「拝見にも伺いますし、大層ならついでの際に一冊見本を持って来て頂けますか。
うちで扱えるかどうか分かります」とご返事した。
長年、本の買取をしていて思うのだけど「古いから買い取ってもらえないだろうとか、こんなジャンルの本はダメだろう」という事で廃棄してしまう方が結構いらっしゃる。
何か、切ない話だ。
今回のようなケースは、捨てるに捨てられないだろう。引き取るつもりだ。
古くても価値のある本があるし、どこかでその本を探していらっしゃる方がいないとも限らない。
僕の仕事は、どうやってそのような本たちを生かしてやるか、なんだと思う。
見つけてもらう手段は多いにこしたことはない。
僕は不器用な人間なので、うまくそういったツールをつくることができない。
かたや商売でもあるので、扱う自信のないものは引き取れないというジレンマはある。
こんな事を書いたついでではあるんだけど
”本を処分しようと思ってらっしゃる方、その前に僕に相談して下さい”
