ストーンショップ・・・続き
「石、きれいでしょ」店長が家内に話しかけた。
「本当にきれいですね。じっとみていると何か不思議な感じ」家内が言った。
店長は笑みをうかべて「そうでしょうとも。石には何か不思議なパワーを感じます」と。
分かった。もうそれ以上もの申すな。
「例えばですね、お好みの石はどれですか。それぞれ石には意味合いと言いますか、パワーがあると言われています。いえいえ、分からなくていいのです。
お気に入られたのを中心に、相性をあわせて石を組み合わすのです」
店長がさらに笑みをうかべて言った。
家内は頷きながら、早くも石選びの体勢に入っている。
あかんあかん。
僕は、店長に「お邪魔しました。また、改めまして本部の方にご連絡させて頂きます」と、お礼を言った。
家内は僕を無視して言った。「この石なんかいいですね。一つ作って頂くと、お値段はどれくらいですか?」
「4,000円~6,000円程度ですね」と店長。
いい値ごろ感ですな・・・ついつい、そう言いそうだった。あぶない、あぶない。
「今日は本当にお邪魔しました。今度、お客としてお邪魔します」僕は、そう言って家内をうながした。
きれいに磨かれた石を見ていると、確かに不思議な魅力を感じる。
そっと手のなかで転がしたり、覗き込んだりしたくなる。
何かしらパワーがあると信じて身に着ければ、石たちはそっと魔法の言葉を囁きかけてくれるのかも知れない。
ストーンショップには、そんな気が流れているのかも・・・