前回、こちらの記事を書きました。
出口さんは子育て本をもう一冊出しているので、もう一冊も読んでみました。
個人的には、二冊目のこちらの記事の方が面白かったです。
若干分析感がある方が好きなので。
まず、非行少年たちはどんなタイプの子育てを受けてきたと思いますか?
私は、直観的に暴力や暴言が頻発する過程や無視されているネグレクトの家庭かなと思いました。
出口さんの本を読むとまず子育て4タイプの紹介があります。
二つの軸で4タイプを分けます。
・支配なのか服従なのか
支配:子供を支配する。命令・強制
服従:子供に服従する。子供の言いなり
・保護するのか拒否するのか
保護:必要以上の保護
拒否:無視、放置
二つの傾向で4つの子育てタイプに分けることができます。
この図を知れただけで読んだ価値があったと思いました。
このように図示されると、どの子育ても危なそうな気がします。
実際に、非行少年たちはどの家庭のタイプもいるそうです。
そして、それぞれのタイプで少年たちが犯した犯罪と、家庭環境・教育方針を知ることができます。
高圧タイプの子育ては、親が指示・支配しすぎて、子供が自分で考えられなくなる
→指示されたことをやる高額バイトなどに手を出して犯罪
というような、少年たちの家庭環境のエピソードもついているので、子供が犯罪に手を出すまでの過程が理解しやすいです。
エピソードを読むだけで、子育てに生かせそうだなと感じました。
全てのタイプが危ないならどうしたらいいのか?と思いますが、
この本にはきっぱりとした回答はありません。どのタイプもやりすぎは良くないという結論です。
この本の重要なポイントは、ベストなやり方は分からないけど、ダメなやり方は知ることができるということです。
家庭内のことは、どこまでがやりすぎなのか分からない面もあります。
分からないから、周りのママ友や保育園の先生のやり方を聞いたり、ネットで調べたりしていると思います。
自分の子育てがやりすぎで無いかという点を振り返ることができる良い本でした。
似ている本ですが、こっちもおすすめです。
子育てというより、非行少年の実態を知ることができます。