おかんの嫁入り
先週母が、「『はなみずき』をMと観に行くことにしたわ」、と電話をしてきた。
母はバツイチ独身。
Mは、母のかつての教え子でバツイチで、お金も持っているらしい。
昔からMは母に憧れていたんだとか。
「えー、どんな人?格好いい?」
「うーん。全然。恥ずかしいぐらい」
「ふーん。でも、ママ、イケメンじゃない方が好きだからね」
「そうなのよね~、格好いい人って何か物足りないって言うか…。」
おいおい、男とどこへ行こうとも、今までわざわざ電話してくることなんてなかったから、
どーなっちゃったの???
こりゃー、おかんの嫁入りがあるかも???
と、破裂寸前の風船ぐらい妄想に妄想を膨らます娘。
その後、母から連絡がない。
こりゃーきっと、男と盛り上がっているに違いない。
季節は秋だが、異常気象で母には春が来たに違いない。
おかんを嫁に出すってどうしたらいいんだろう?
って思っていたら電話が…。
「『はなみずき』、つまんなかったのよ」
「えっ、ストーリーがイマイチだったの?」
「うーん、何か現実味がないっていうか…」
「あらそう」
「でね、家の庭の『はなみずき』の木を抜いちゃおうかって思ったわけ」
「えっ?何で???ママが『はなみずき』の歌が好きで植えたんじゃん?」
「だってね、つまらなかったのよ。中年男はダメだわ」
「はっ?」
「なんで、『はなみずき』の木を抜かなきゃいけないのよ?」
「だってさ~、なんかイマイチだったのよ」
「はーっ?Mはどうなったの?Mは?」
「翌日、電話してきて、また映画行きましょうだってさ」
「あら、良かったじゃない?」
「だってつまんないのよ」
「あらそう」
「私ってさ、中年男が嫌いなのよね。きっと」
「嫌いなのは中年じゃなくてMじゃないの?」
「●●ちゃんにも言われた(笑)」
「Mのどこが嫌いなのよ」
「顔がね~、いくらなんでもいけてないのよ」
「ねぇ、ママ、ジャニーズなら誰が好き?」
「マツジュン!!」
「めっちゃイケメン好きじゃん(笑)」
「あら、そうね。今日から若いイケメンだけと付き合うわ」
だって。
おかんの嫁入りは遠のいた。
でも、私のピアノの先生は70歳にして、40歳の男と結婚したし。
携帯のCMみたいに、新しい若くてイケメンのおじいちゃんが現れるかもしれないし。
と娘の妄想は続く…
今夜も妄想中。
妄想請負人★ひーちゃん
