シネマネタ続きで失礼。
またもやヤリサイクルショップでゲットした「黒い蠍」1957年作品
先に空飛ぶ円盤でも紹介したコマ撮り特撮の巨匠「レイ ハリーハウゼンの師匠H オブライエンの
特撮となれば期待も高い。
物語はメキシコで巨大な火山噴火があり、この地殻変動により地下に眠っていた古代の巨大サソリが
眼を覚まし、人を襲う!!
モンスター出現前は、例によって鳴き声、足跡、破壊された車両などで緊迫感を盛り上げる。
さー現れた巨大サソリ!人間を爪で挟んで飲み込んでしまう。もちろんコマ撮りなのであるが、摘み上げられた人間もリアルに動く!素晴らしい特撮
巣と思われる洞窟へ潜入し、巨大なサソリや尺取り虫(?)、蜘蛛などと遭遇。コマ撮り特有の幾分カクカクした動と昆虫の動きがマッチしていてなかなか不気味である。
洞窟内で繰り広げられる巨大昆虫たちの戦いも見ものだ。
この洞窟を爆破し塞ぐことで一件落着、かと思いきや!
洞窟は地下で各所に繋がっており巨大サソリはメキシコシティを荒らしまわる。
トラックに肉を載せてその匂いに誘われたサソリをスタジアムにおびきこむ。
ライフルも戦車砲も役に立たず。クジラの銛撃ち銃の銛にケーブルを繋ぎ、高電圧でやっつけようという戦法。喉元の急所に高電流を流され巨大サソリはあえなくダウン。 メデタシメデタシ。
コイツはこれでもか、というくらいでてくるサソリのアップ。泡を吐き吐き迫ってくるのだ。
う~~ん。なんかマンガチック。
サソリの顔などしみじみ拝んだこともないので、今回を機にググってみた。
矢印が目であるらしい。やっぱりドングリマナコのサソリなんかいないわな。
そんな おかしなツッコミどころもアチコチにみられる。
銛撃ち銃の一撃目を失敗しケーブルでつながれた銛を再装填するシーン。
あらあら兵隊さんが手動でケーブルを手繰りよせている。
たぐりよせたところで銛をつかむと、アレアレ高電圧がかかっているのを忘れたか、ビリビリ感電。
もうお笑いでしかない。
彼の有名なキングコングを手掛けたオブライエン。しかしこの作品も含めて後半はその才能を十分に活かせる作品はなかった。その要因は予算であったり、企画であったりだが弟子であったレリーハウゼンとの世代交代という時の流れもあったのかもしれない。