入院5日目(手術翌日) | 大腿骨頸部骨折からの全人工股関節置換術(前方)の記録

大腿骨頸部骨折からの全人工股関節置換術(前方)の記録

同じような目にあった方の参考になればという想いを込めて、転倒→大腿骨頸部骨折→全人工股関節置換手術(前方)→リハビリ→復職の日々を綴ります。
※退院翌日、右腕骨折発覚→右腕固定生活というイレギュラーが発生



7/4(木)入院5日目(手術翌日=リハビリ初日)


長く苦しい夜が明けた。

吐き気は治ったが元気は無い。

全身麻酔の気管挿管で傷めた喉にジャーマンポテトパンの黒胡椒とオレンジは刺激が強い。とりあえずミルミルとジュースでパンを流し込む。



主治医がまた記念にー、と術後レントゲンのコピーをくれた。



受け皿が浅かったから骨盤をゴリゴリ削って人工受け皿をねじ止めし、そこに人工骨頭を入れてあるから脱臼の危険性はかなり低いとのこと。

半年前の母の手術にはなかったねじのギザギザが恐ろしい。


その後回診があり、傷口の抜管。250CCほど出血し貧血気味ではあるが輸血はしていないのでしっかり食事を取るように、とのこと。


術衣から入院以来初めてズボンのついたパジャマに着替えさせて貰った。また導尿が漏れていたので、下着は紙パンツに。

今日から歩行器でトイレまで行くリハビリが始まると言うが、全く足は動かないし、座っているのもしんどいので行ける気がしない。

なるべく座るようにしているが微熱があり血圧も80-90台をいったりきたりで元気が出ない。


昼食後リハビリの理学療法士がやってきた。

負傷時の状況や股関節の状態について話をしてから、指示に従い足を動かす。手術した右足も手伝って貰うと意外と動かせる事がわかった。

職場は看護師だけでなく理学療法士の養成もしているが、日常的に看護師ほど接することがなく整体師さんとの違いがよくわからなかったが、理学療法士も看護師同様しっかりとした医療知識に基づいてリハビリをしてくれていることを実感した。

私の場合、前方からの手術で前ももの筋肉を縦に切り裂いているため、足を上げることが難しいらしい。

血栓防止のため足首を動かすように入院当初から言われているが、右足首を回すと痛みがある。バランスディスクを踏んで転倒したということであればおそらく捻挫したのだろうとのこと。以前から足首の関節がグラグラと整骨院で言われていたが、グラグラだから力が流れて酷い捻挫にはなっていないらしい。なるほど。

膝を曲げると傷口が引っ張られて痛む。術後の足の状態を把握した上で、これなら歩行器を使えますとお墨付きを貰った。

しかし残念ながら座った時点で気持ち悪く、意を決して立ち上がったがフラフラでドクターストップならぬPT(理学療法士)ストップ。

頭を下げ足を上げ寝かされてリハビリ中断となった。

足以上に全身麻酔で受けた身体のダメージが大きい。

明日こそは歩くぞ。