7/3(水)入院4日目手術当日
病室にストレッチャーが運び込まれ、身体をストレッチャーにスライドするよう指示を受ける。頑張って移動するが下半身がついてこず、ベッドとストレッチャーの境目でスタック。結局ナース数人で移動させて貰った。
こうなったらもうまな板の上の鯉。
ストレッチャーで手術室まで移動。ホコリを飛ばすため風が吹く部屋を通って手術室へ。
前日間違えないよう足に印をつけられたが、名前と生年月日に加えて手術部位の確認。問題無い足を切り開かれたらたまったもんじゃないのでこれは安心。
事故が起きないようアレルギーの確認もされるが、バナナ駄目なの?と聞かれ、嫌いなだけでアレルギーではありません、と答えるのが恥ずかしかった。
点滴から麻酔を投与しますと言われ、気づいたら手術終了。
声をかけられ起こされるが意識朦朧。ストレッチャーで病室まで戻るのがものすごく気持ち悪い。入院時に車酔いしますか?と聞かれたのはこれだったか。小学校の遠足でバスで若草山に着いた途端吐いたあの感覚。目を閉じていると余計気持ち悪いので、必死で目を開け天井を見ながら運ばれる。コロナ対策でマスクの上に酸素マスクをはめられていたが、気持ち悪すぎてマスクをむしりとり、必死に酸素を吸った。
病室に戻った時、夕食の片付けに来ていたのでおそらく7時前だろう。
身体中を色々なものに繋がれた。
昨日、担当ナースより、手術日は通常の夕食を置いておけないので軽食になるが、菓子パンか惣菜パン、リンゴジュースかオレンジジュース、果物かプリンかヨーグルトかゼリーかアイスを選べると聞き、菓子パン、リンゴジュース、アイスを選択。噂の病院用ガリガリ君が食べれるのか?とワクワクしていた。
消灯間近(10時)という声が聞こえたので、意識混濁ながらアイスを要求。全身麻酔をすると吐き気や喉の違和感があると聞いていたけど、その通り。痛みより何より吐き気が酷い。その上、喉がくっついているようでとても気持ち悪いが、ガリガリ君なら喉を通りそうと思ったのだ。
寝たまま食べると聞いてたのに、4日ぶりにほぼ直角にベッドを起こされ、ゆっくり食べてねとナースは去った。
ゆっくり食べるどころか座っているだけで血圧が下がり、冷や汗がビッショリ。ナースコールで助けてもらったけど座ったまま意識消失。
11時に再びアイスチャレンジ。残念ながらガリガリ君ではなく、甘ーいみかんみたいなやつだった。朝食以降絶食15時間の身体は血糖値が急上昇したのかまた気持ち悪くなり、三口で断念。
そこからはただひたすら吐き気との闘いだった。
足を10センチも切るってどんなに痛いんだろう。傷表面だけでなく、骨を削って筋肉を切って、と思うと怖かったが、圧倒的に 痛み<<<<<<<<吐き気
看護師さんは恐らく1時間ごとに来てくれていたように思う。
導尿に加えて傷からの管に心電図、左手は点滴とパルスオキシメーターにナースコール、右手には血圧計、両足にはフットマッサージャーが装着され、一晩中ずっと動いている。
朦朧とした意識が覚醒したのが3時半。そこからは眠れず。
私は術後でどうせ眠れなかったが、隣のおばあさんの寝言がすごい。昼間はテレビを見ているのか突然笑い出してビックリしたけど、夜中に突然叫んだのはもっとビックリ。本人も気づいてないのかな?めちゃくちゃ大声で叫んでたけど。
朝方になると対角線上のおばあさんがクシャミを連発。
大人しいのは対面の人だけ。声の感じから私と同年代かな?おばあさんではない。
みんなよくこんな状態で共存してるな。特に若い人、忍耐力がすごい。
そんなこんなで全人工股関節置換手術は終わった。