以前この街に大手スーパーが出来るという話が持ち上がったとき、商店街あげての反対運動が起こったらしいんです。
特に競合する店主の皆さんは強い危機感を強く持ったらしく、だいぶもめたとも。
スーパー側と何度も協議を重ね、「閉店時間を早めるように」とか「店の前は一定のスペースを設けるように」とか、いくつか要求もしていたそうなんです。
けっきょくそのスーパーは、争点になっていた営業時間を越え、現在衣料品は10時、食料品は深夜1時まで延長して続けています。
という大きな動きが以前あったのに、今回はいったいどうしたのか…?
スーパーとの話を聞いていた私達には不思議だったんです。
こちらの情報通が言うには、
「スーパーの場合は“対 個人店”となるが、今回の駅ビルは相手が“所有者”と“管理者”と“中に入るテナント”といった複雑な構造だからじゃないかな」と。
ちなみに商店会はそれに対してまったく動いてないし、あえて商店会からのお知らせとしても出していないと。
実はこれは大変複雑な要素を含んでいます。
たぶん他の街でも起きている現象ではないでしょうか。
とても4コマで説明しきれる話ではないんです。
もともと庶民的だった街が大きな公共工事の中に組み込まれ、
そこに政治的・個人的利権がからみ、
多くの土地を持つ者が踊らされ、
地付きで商売をしていた者は店に見切りをつけて建替え、
下を店舗として貸し出したその家賃は、異常なほど高く設定し、
その結果、参入して来る店の多くは1年ともたず撤退…(特に飲食店が多いと)
そして、建替えが終わった“元”店主は、家賃収入で暮らして行けるから安泰。
だからどんどん商店街が廃れて行くんだと。
情報通から聞いた話を簡単にまとめると、こんなところです。
ま、家賃が高いことについては以前からあった話でもありますが。
シェフならもっと論理的に説明できると思うのですが、私はこれが限界。
暮れの常連さんの駅ビル情報から始まったこの話。
まだまだ先が読めません。
★次回は1/10(火)にアップの予定です。