何か、スピードがでない。
キャロルはこんなものか?
いや、もっと走るはず・・・。
あれっ、3速で滑っている・・・。
エンジン回転は上がるのに、スピードは出ない!
クラッチだ・・・。ばいや~~!

クラッチペダルを踏んでいないのに、何かクラッチレバーが押されている感じ・・・。
ペダルはすごく手前の方でしか、切れない・・・。
レリーズシリンダーの調整棒はめいっぱい短くしても、駄目・・・。
クラッチカバーの爪の高さが高いのか??
とりあえず、クラッチをバラしてみよう。

クラッチハウジングにエンジンマウントが付いているので、
エンジン本体をパンタジャッキで支えて、クラッチハウジングを外します。まだ、この状態では分からないので、クラッチASSYを外します。

左が外したクラッチASSY。
右は万が一の時に交換する予備品。
サビサビだけど、無いよりましか・・・。

左は軽量フライホイールになっております。
右はノーマル・・・。
私が削ったのではありません。
以前のオーナーさんです。

爪の高さは22mmありました。
基準値が22mmですので、OKです。
ちなみに予備品は17mmでした。ちょっと、低いかな??
ひどいものは、この爪がひどく削れてしまうらしい・・・。
削れの少ない爪は貴重品です。

カバーを外すと、ディスクが見えてきました。
なんか、つるつるです。
リベットまではまだあるので、使えるのかと思ったけど、キャロルの師匠に聞いたら、駄目駄目って・・・。

1枚しかないストックの新品をおごります。
新品は放射線状に溝が付いてます。
爪もOK、クラッチディスクは新品、エンジンからのオイル漏れも無さそうでしたので、とりあえず組み付け・・・・
試乗!
やはり、おかしい。
レリーズシリンダーの棒が戻ってないんだ!
レリーズシリンダーのブリーダーからフルードを抜くと・・・
棒がちゃんと戻った!
しかし、またクラッチペダルを何回も踏むと、戻らなくなる・・・・
また、フルードを抜く・・・。
キャロルの師匠に聞いたところ、クラッチマスターシリンダーが怪しいとのこと・・・。
フルードがマスターシリンダーからレリーズシリンダーへどんどん送られて戻ってこないのでは??
マスターシリンダーの上部にタンクからの流路があり、2個ある穴のうちの1個が塞がれているのではないかとのこと・・・。
クラッチディスクのつるつるの原因はずーっと半クラッチ状態だったためではないかとのことです。
マスターシリンダーのOH・・・
キャロルの整備でこれほどうんざりする作業は無いです。
とほほ(死語)・・・。