クラッチの滑り | スタンダーズのブログ

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岐阜の田舎でひっそりと旧車をイジっております。
旧車の再生も人生も「ぼつぼつこつこつ」・・・
なんでもほどほどに・・・中庸が一番。

何か、スピードがでない。
 
キャロルはこんなものか?
いや、もっと走るはず・・・。
 
あれっ、3速で滑っている・・・。
エンジン回転は上がるのに、スピードは出ない!
 
クラッチだ・・・。ばいや~~!
 
イメージ 1
 
クラッチペダルを踏んでいないのに、何かクラッチレバーが押されている感じ・・・。
 
ペダルはすごく手前の方でしか、切れない・・・。
 
レリーズシリンダーの調整棒はめいっぱい短くしても、駄目・・・。
 
クラッチカバーの爪の高さが高いのか??
 
とりあえず、クラッチをバラしてみよう。
 
イメージ 2
 
クラッチハウジングにエンジンマウントが付いているので、
エンジン本体をパンタジャッキで支えて、クラッチハウジングを外します。
 
まだ、この状態では分からないので、クラッチASSYを外します。
 
イメージ 3
 
左が外したクラッチASSY。
 
右は万が一の時に交換する予備品。
サビサビだけど、無いよりましか・・・。
 
イメージ 4
 
左は軽量フライホイールになっております。
右はノーマル・・・。
 
私が削ったのではありません。
以前のオーナーさんです。
 
イメージ 5
 
爪の高さは22mmありました。
基準値が22mmですので、OKです。
ちなみに予備品は17mmでした。ちょっと、低いかな??
 
ひどいものは、この爪がひどく削れてしまうらしい・・・。
削れの少ない爪は貴重品です。
 
イメージ 6
 
カバーを外すと、ディスクが見えてきました。
 
なんか、つるつるです。
リベットまではまだあるので、使えるのかと思ったけど、キャロルの師匠に聞いたら、駄目駄目って・・・。
 
イメージ 7
 
1枚しかないストックの新品をおごります。
 
新品は放射線状に溝が付いてます。
 
爪もOK、クラッチディスクは新品、エンジンからのオイル漏れも無さそうでしたので、とりあえず組み付け・・・・
試乗!
 
やはり、おかしい。
 
レリーズシリンダーの棒が戻ってないんだ!
 
レリーズシリンダーのブリーダーからフルードを抜くと・・・
棒がちゃんと戻った!
 
しかし、またクラッチペダルを何回も踏むと、戻らなくなる・・・・
また、フルードを抜く・・・。
 
キャロルの師匠に聞いたところ、クラッチマスターシリンダーが怪しいとのこと・・・。
フルードがマスターシリンダーからレリーズシリンダーへどんどん送られて戻ってこないのでは??
 
マスターシリンダーの上部にタンクからの流路があり、2個ある穴のうちの1個が塞がれているのではないかとのこと・・・。
 
クラッチディスクのつるつるの原因はずーっと半クラッチ状態だったためではないかとのことです。
 
マスターシリンダーのOH・・・
キャロルの整備でこれほどうんざりする作業は無いです。
 
とほほ(死語)・・・。