移植の日が決まりました。
10月20日です。
10月10日から7間大量の抗がん剤を投与するとのこと。
臍帯血移植です。
急性骨髄性白血病の治療は、白血病を治してから、骨髄移植の2段階になります。
初めに先生から骨髄移植の条件として、3つの項目をすべてクリアする必要があると聞いてました。
①LHAが自分のものとできるだけ一致すること。臍帯血移植では必ずしもすべてが一致しなくても良いみたいです。
②白血病が寛解していること。
③健康であること。
①は先生が既に手に入る状態にしてあるそうです。
②は寛解とまではいかないけれど、骨髄の中に悪い細胞が微量存在して、良い細胞が0になっているとのこと。
要はスカスカの状態だそうです。よって、グレーです。
③この治療は命がけのものになりそうで、体力が無ければ乗り切れない様です。 これもグレイです。
しかし、抗がん剤治療が終了してから10日経ちますが、白血球が300前後で推移していることから安定してきたとのこと。
白血球が34000から300前後まで落ちて、横ばいをしている状態で、とてもいい状態とのこと。
ちょっとリスクを伴うが、今を逃したら移植はできないと言われました。
先生は臍帯血移植を長年、研究して臨床経験も豊富のようです。
とある某大学病院の教授でしたが、当病院の引く抜かれてきたそうです。
先生に、何で教授の地位を捨ててまでこの病院を選んだのかを聞いてみました。
臨床場に専念して、一人でも多くの患者を助けたいからだそうです。すごいですね!!
名誉を捨てるなんて。
この先生は、血液内科の部長です。
白血病の治療開始から、毎日2回様子を見に来てくれます。
「調子はどお!!」、「何かわからないことは無い?」 「この治療行けそう?」などなど、色々気を使ってくれます。
大体、部長先生が毎日様子を見に来てくれるなんて、考えられないことですよ。
信頼感がわきます。
夕方は、発破を掛けにきます。「ちゃんと歩いている」「一日5000歩が目安だからね」「この治療は体力勝負だよ」
「テレビを見る暇があったら、歩け歩け歩け」などなど
妻に現状説明があるときには、電話の掛けてくれます。
昨日、移植が決まったと報告に来て頂いたときに、この先は嵐の中を進む治療になります。
君の場合は、他に疾患を持っていない人より、より苛酷になるでしょう!
まつば杖を持ちながら嵐のなかに突入することになるでしょう!
でも僕(先生)も一緒に寄り添って進みます。頑張りましょう!! 寛解してみんなを驚かせましょう!!
先生!私を盾にしないでくださいね!!と冗談を言いながら話しました。
先生は嵐という言葉と一緒に突入しますと励ましてくれたけど、僕の内心は恐怖心が込み上げてきたのも事実。
常日頃から、今までしてきた抗がん剤治療とはわけが違いますと。苛酷です!
選択肢は2つありました。
①今の状態を様子を見ながら、悪くなったらまた入院をして、同じ治療を繰り返すという選択。
この治療では寛解することは無いと先生も言うし、他の臨床医師も同じをこといいます。
要は、効かなくなるまでこの治療を行うということです。延命治療ですね。
②100%寛解するわけではないが、私の場合、染色体の3種類、全体の90%が染色体異常をきたしている。
寛解を期待するなら、移植しかない。
さらに私の場合は体の条件が非常に悪いので、期待値は60%程度とのこと。
でも、延命治療をする前に、移植を選択したいと思いました。
この選択が吉とでるか凶と出るかはわかりませんが、最後のトライだと思って頑張ることにしました。