“専門家とのコミュニケーションの難しさ”
について語る場面は度々あるのですが、

これは私の理想でもあり
これからの時代は
こうなっていくんじゃないかな
とも思っているのですが…


“出版社と著者のコミュニケーションは
対等である“

ということが理想なんじゃないかな
と思っています。


それはやっぱり、
一緒に良いものづくりをしていく。

という“出版”というクリエイティブに
関わるもの同士として
欠かせない考え方なんじゃないかと
思うわけです


当然、
新人の著者と
ベテランの編集者とでは

そこに見合った関係性が
必要だとも思うので

何が何でも公平であれ!
ということではありませんが


“出版社だからエライ”
とか

“著者だからエライ”
となってしまうと

いいクリエイティブは
できないと思うんです。



私が出版業界に足を踏み入れた頃は

“著名な著者に対しては崇め奉り
新人著者に対しては
少し下に見てしまう“

と言う風習が
なかったわけではありません。

これは、
編集者の人格がどうのではなく
業界の“常識”として
根付いていた価値観…
と言いましょうか。

若かりし頃の私は、
その様子を見て、すごく
びっくりしたのを覚えています。


今思えば、
私がセンシティブすぎたのかも
しれませんが。


「同じ人間なのに
もっと対等なクリエイティブをした方が
楽しいんじゃないかな。」

と言う想いが、

出版業界で生きてきた
これまでも、今でも、
私のずっと根底にあるものなんです。


当時から見ても
時代はどんどん変わってきて

昔だったら

「出版社が全部売るから
著者は何もしないでください!」

と言われて、
著者が何か動くと言おうものなら

「邪魔しないでくれ!」

と言われていたのに

最近は、
著者が動くことに期待する出版社が
すごく増えています。

私が独立してからも
どんどん増えているように感じます。



この流れは
出版社のモノの売り方に
要因があると思っていて

進んでいるところは
すごく進んでいるけれど、

これだけSNSなどの
ネットマーケティングが進んでいる中で
大半の出版社は
びっくりするほど遅れているんです。

私も、出版業界の報告会に
出席する機会もありますが

「いまだにこんなことを
言っているの!?」

と耳を疑う現状なのです。

私が10年前から
言っているようなことにも
手が打てていない…と言うのが
出版業界。

10年前にヒットした
佐野眞一 著書の
“誰が「本」を殺すのか”

という本でも、出版業界への
問題提起がされていましたが

今ではそんな話題すらも
声を大にして言えない
切迫した状況になっている
というわけです。


そういう時代において、

著者が売るぞ!という気持ちをもったり
あらかじめファンを育てて
売れる土壌を持っておく

ということは非常に
価値あることなのです。

どちらが偉い。ではなく、
共に作り上げた良い作品(本)を
世に送り出すために
出版社も著者も協力しあっていく。


そんな関係性の架け橋に
我々、Jディスカヴァーはなっていきたい。

そう願ってやみません。



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