5つの質問は、誰にとっても役立つツールです。
目標を持っている人は、
質問を上手に変形させてご自身に当てはめてみると
いいと思います。
さぁ、それでは、3つ目に入っていこう。
③ 顧客は何に価値を感じているか
この3つ目は、
自分で答えようとしてはダメだとドラッカーは言います。
直接お客様から聞かなければダメだといっています。
この質問は、別の言い方をするとこうです。
「何に対して支払いをしているか」
「何に対してなら喜んで支払いをしてもいいと思っているのか」
お客様が感じていらっしゃる価値は、
個人に特有で主観的なものであり、
誰かと比較することはできませんので
これは不確実で予測できない「未来」と同じ。
だから、分析(深く考える)するのではなく、
「聞きなさい」「アンケートをとりなさい」ということに
なってくるのだと思います。
それでは、聞いたり、アンケートをとったり、
頂いたご意見はどう活かせばいいのでしょうか。
ここでは、僕が考えている
お客様が感じていらっしゃるだろう価値を一覧することにし、
ヒアリング後にどう活かすかの
参考にしていただければと思います。
・・・ならないかもしれませんが(笑)
有名なマズローの「自己実現理論」・・
これで説明が出来るのではないかと考えています。
誰もが、下記のいずれかの欲求を満たすために
「財」を購入しているはずです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
①生理的欲求
②安全の欲求
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
③所属・愛の欲求
④承認(尊重)の欲求
⑤自己実現の欲求
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ポイントは、境界線を引いた
上の2つと下3つとでは、
性質が異なっているというところ。
上の2つは、根源的な意味でのライフライン、
身体を満たすもので 「必要に迫られるもの」です。
下の3つは、心を満たすもので
「快の感情を得るもの」です。
上下でアプローチが全く違ってきます。
同じ財を購入していたとしても、
欲求を満たすものが違い、
感じている価値は人によって違うものですよね。
質問は、同じ答えを要求しながらも
別の表現に言い換えることで、
「気づき」の可能性をアップさせます。
「顧客は何に価値を感じているか」を
一段くだいたもの・・・
現在進行形の
「何に対して支払いをしているか」は、
「どんな欲求を満たしているものなのか」へ。
未来形の
「何に対してなら喜んで支払いをしてもいいと思っているのか」は
「どんな欲求を満たす新商品を設計すべきか」
このように、さらに質問を変形させて
考えていくことができるはずです。
3つ目の質問を考えてみました。