少し間隔があいてしまいましたが、
このテーマ、「Qグレーダーコース」を締めくくっておこう。
最後の科目は「カッピング」。
・セントラルアメリカ
・ナチュラル
・インドネシア
・東アフリカ
4つの香味グループごとに実施。
各グループ、6つのコーヒーを同時に評価します。
同一ロットのコーヒーは5つ用意されるので 「6×5」
1セッションで30のカップを評価することになります。
「香り」
・フレグランス・アロマ
・フレーバー
・アフターテイスト
「味」
・アシディティ
「コク」
・ボディ
「全体性」
・バランス
・ユニフォーミティ
・クリーンカップ
・スイートネス
「選好性」
・オーバーオール
SCAA方式を採用するQグレーダーコースでは、
この10項目が評価対象、これに得点を与えていきます。

点数付けは、前回のべたように
経験によって基準ができ、
その繰り返しによって精度をあげていくしかありません。
このコースでは、同一テーブルでカッピングする
他の評価者とのズレや
講師マネ・アルベス氏とのズレが
自分のカッピング成績に関係してくる一つの要素のようです。
多くの人との評価と自分の評価とが
大きく食い違っていれば
まともな評価をしていないとみなされるわけです。
ちょっと脱線するかもしれませんが、
識別と評価が全く違う能力が要求されるという点で
また、評価が主観的なものであるという点で
カッピング結果を成績付けするのは非常に難しいことです。
フォームに記入された点数からは、
識別能力は見えません。
これまでやってきた識別の科目の成績を考慮に入れずに
他の評価者とのズレを成績要素とするなら
正当性があるとはいえないかもしれません。
実際には、どんな風に成績がつけられたかは
ブラックボックスですが、
個人的な意見を言えば、
カッピングに至るまでの識別の科目、
これらがどれだけ出来ているかで重み付けが違ってくるはずです。
識別科目が出来ている人とそうでない人が
つけた点数が同じだったとしても
その意味は大きく違っているからです。
そうはいっても・・
誰もが同じように査定され
特別扱いを受けているわけでないのですから、
もっと自分を省みないといけませんね。
さぁ、これで、Qグレーダコースの科目が全て出ました。
そして、成績が全て出ました。
kazuya yoshida GradeBooks
Cupping
セントラルアメリカ 108 インドネシア 92
ナチュラル 80 東アフリカ 106
全科目の成績を下記に一覧します。
General Knowledge: 85
Sensory A: 100
Sensory B: 99
Sensory C: 86
Olfactory A: 100
Olfactory B: 100
Olfactory C: 83
Olfactory D: 100
Triangulation 1: 100
Triangulation 2: 83
Triangulation 3: 100
Triangulation 4: 100
Matching Pairs: 75
Roasted Sample: 75
Green Grading: 2 pas
Roasted Grading: 1 pas
Cupping 1: 108
Cupping 2: 92
Cupping 3: 80
Cupping 4: 106
このように 20科目のうち19科目パス
赤字の 「カッピング ナチュラル」が追試となっています。