昨日、コーヒー商社ワタル(株)さんで
開催された
カッピングプレゼンテーションに参加してきました。
いってみれば、続々と入荷してくる新しいお豆たちのお披露目会。
それを、味わいを確認できるカッピング形式で
紹介してくれるものです。
私たち、生豆を吟味するロースターは
カッピングで実際に味わいを確認することで
銘柄の購入検討がしやすくなります
今は、中米のニュークロップがシーズン、
コスタリカ、グァテマラ、パナマなど16種類を体験してきました。
その中には、エスメラルダのゲイシャも。
ところで、カッピングって何でしょう?
乱暴に言うとコーヒーの味見
まじめに言うと
体系化された官能評価のことです。
個人個人のばらついた嗜好では、
各銘柄の特徴を客観的に判断して材料を提供できないので
客観性ある評価となりうる、ある形式に則って官能評価することです。
高品質コーヒーカテゴリーの場合の味わいの評価は、
この形式に則って数値化します。
この情報が、生豆取引の材料にされているというわけですね。
でも、今回の場合は、
好みのものを、買いたいものを見つけるという
スタンスでのカッピングで全然かまわないわけで
実施の手順などは統一しなければいけませんが
判断は参加者各自、それぞれが好きなようにやります。
何でもそうですけども、
評価は目的によって照らす基準が変わります。
例えば
商品としてまともかどうかをチェックするのと
商品にどんな個性があるかをチェックするのでは
評価項目は全く別物になるのは、想像に難くないでしょう。
何のために評価するかで、または、どの程度を要求するかで
形式が必要になったり、不要になったり・・
そういったことを踏まえたうえで、
体系化された官能評価を身につけていきたいと思っています。
技能の習得とは・・・・
意識してもできない
↓
意識すればできる
↓
無意識でもできる
こうした段階を辿って、
無意識で行えるレベルまで登っていくことです。
そして、職人レベルの技能とは、
無意識で行った成果を世間が認めたということです。
無意識に点数をつけられるまでになっていきたいなぁ・・
今回の、カッピング プレゼンテーションでは、
16銘柄、すべてQグレーダーがつけた点数を参考に出来ました。
これまで染み付いてしまった嗜好と
客観的な評価との間にどうしても溝があると
感じてしまったわけですけども
今後、もう一人の自分を創っていきたい・・そう思いました。