お客は本当のことを言わないようです。
それはあなたの美容室のお客も同じです。
髪をカットしてもらいに来るのは何のためでしょうか?
もちろん髪が伸びてしまったからとか、バサバサしてきたからとかあるでしょうね。
では、あるときいつものスタイルを変えたとしたら?
気分を変えるためかも知れませんね。
季節に合わせるためかも知れないですね。
そんな理由ならその通りに言うかも知れません。
ところが、ひょっとしてこんな理由があるかも。
誰か気になる人ができて、その人の気を引こうとしているとか・・・。
もしそんな理由だったら、本当のことを言わないかも知れないですね。
もしそれが分かればあなたは何かアドバイスできるとしたら、そのお客はそれを聞くチャンスを失ってしまいます。
あなたがお客のためを考える人でしたら、本当のことを知りたいはずですね。
いま男性に受けがいいスタイルとか何とか、教えてあげたいでしょう?
ところが、そこで諦めることはないのです。
たいていのお客は、そんなときでも何かヒントをくれるのです。
それを心理学で「フロイト的失言」と言います。
本当の理由に関連したことをポロっと言ってしまうということです。
さっきの例なら「こんなスタイルどう見えるかしら?」とか、「どう思います?」などと口走るわけです。
あなたが本当にお客のことを思っていたら、その言葉を聞き逃さないはずですね。
そして、さり気なくこう言います。
「こんなスタイルはどうでしょうか? 男の人にも良く見られるようですよ」

このとき「良く見られる」というように、お客が使った言葉に近い言い方をするのが1つのポイント。
それを聞くと、お客は自分がそれを言ったときと同じモードになると言われます。
そのときの反応で本当のことが確信できるわけです。
そしてお客は、あなたがお薦めしたヘアスタイルを風になびかせて、ヒロインへの道を突き進みます。
もしその想いが叶えば、その人はあなたに感謝するでしょうね。