作品の内容に触れていますので、御注意お願いいたします。
観てきました。良かった、映像、音楽が儚くて、恐ろしくて、見苦しくて良かった。
吉沢さんの芝居がとてもいい。あれだけくるくると変わる場面を演じ分けるのは至難の技。ひとつの映画では役はひとつのはずなのに。歌舞伎役者を演じるわけなので、その上から演じなければならないどれ程大変なのかは計り知れないが見事に演じている。綺麗でした、そして儚かった。
横浜さんのイメージもかなり違って見えました。もともと演技が上手な印象はあったので彼の芝居の巧みさも好印象でした。
そして、田中さんの芝居がとても恐ろしさの中に美しさがあって圧巻でした。
永瀬さんの組長役も格好やよかった、色気があってどことなく野性味があってドキッとしました。
三浦さんの興業主のボンボンぶりにも憎たらしさを兼ね備えながらもどこか憎めなさがあるのは良かったなぁ。
寺島さんの本物ぶりはさすがです。適任でした。あの凄みはならではだと感じずにはいられませんでした。
小説としては読んではいませんが知っていた、読みたいとは思っていたので是非読みたいと思います。
今回は音、そして舞台美術は凄かった。歌舞伎の舞台を何度か観たことがあるのでより一層おもうのですが、本物だからそこの迫力は何にも変えがたい。久しぶりに歌舞伎が観たくなりました。
上映時間が長いのは聞いてはいましたが、それ程苦にはならなかったです。これだけの長い年月をギュッとまとめて見せるのだからそれも仕方ないかとも。ただ欲をいえばもう少し少年期の2人の近づくまでのやり取りを深く掘って欲しかったかなぁとも。そうすると大人になった2人の関係性がもう少し厚みが出るのかも。葛藤があったでしょうからお互いに。そこは小説で読んでみようかな。書かれているかはわからないけども。お互いの多分一番欲しいものが、相手は手にしているのですから。吉沢さん演じる喜久雄が欲しい血筋、あるいは家族。横浜さん演じる俊介が欲しい演技力、品。そして喜久雄が生き残り舞台を綺麗だと思って終わるラスト。どこまでも役者として何かを追い続けて行かなければならないのを綺麗だとい客観的に捉えられる胸中は。映画を観ていて何度もキレイだなぁと感じていたこちら側の胸中と重なるのかなぁ。自分が自分でない感覚というのは役者ならではの感性なのかもしれませんが。役者が見えるえたいのしれないものへの憧れやまぼろしを観る側は美しいと、感嘆させ惹き付けられるのかもしれません。
ではこれにて乱筆乱文にて失礼します。誤字等ありましたらすみません。