観劇日記 破天荒あかちゃん神の名をつぶやく「SIR ROME−サロメ-」ローマと呼ばれた男 | ソメのブログ

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 古典は難しいなぁ。知識が余り無いために何処かどうなのかはわからず戸惑いながら観てました。

 愛憎劇、コンテポラリーダンスのと融合。始めはダンスがチラついて物語に集中出来なかったけど途中から気にならなくなりました。原作はどうかは知らないけれどほぼ全員が主人公ともいえる存在感で舞台の上に立ち。でも混乱することなく観ていられたのは何か今にして思うと凄いなぁ。ハッとさせられる所も随所にあったし面白く観させて頂きました。

 きくちさん、表情をまったく見せずに声や仕草だけでみせていくのは凄いなぁ。ヨカナーン、群衆の秘めたる心情を吐き出す事で自分をみてほしい、居場所がほしいとせつに願う。

 源さん、始めみる感じの役でした。本格的に役者を古典など勉強されてきた方なんだなぁと実感しました。失礼極まりないですね、すみません。穏やかで優しげな態度にキュンとしました。ティゲリウス、自分の存在が思った以上に周りにモテハヤサれていて、本当の自分の存在の小ささを必死に埋めようともがいている。本当の自分は誰も受け入れてもらえないので自ら仮面を被り揺るぎない立場を作ろうと振る舞う。その闇は真っ直ぐな人に当てられる程苦しくなる。そして自分にはない真っ直ぐなその光を欲しくなる。

 未彩紀さん、キレイだなぁ。衣装がかわった場面にはハッとさせられました。サロメ、この物語の支配者。彼女が全てを狂わせていく。そして誰よりも本当の自分を本気で愛してほしいと願っている。美しく飾るのではなく彼女自身の心ごと愛してほしい。触れていてほしいのだろう、抱きしめていてほしいと願っているのでしょう。自分らしくありたいと願うからこそ、叫び続けるヨカナーンに惹かれていくことに。

 松竹亭さん、最近穏やかな役をよく観ているなぁ。優しげな声のトーンに癒やされました。ナラボス、真っ直ぐな光。美しくモノを美しく照らす為に存在する事が正義だと思っているがその美しさに近寄り過ぎて乱されてしまう。守り、照らす事が全てではなく。愛は一方通行ではなし得ないという事に気付いてしまう。照らす事で見えなくなる闇の部分が近寄り過ぎてみえてしまう。その闇と対峙することで自分の闇に気付いてしまう。切ないなぁ。

 ミヤマさん、彼女の眼力の真っ直ぐさが存分に発揮されてましたねぇ。存在感ありましたね。エポナ、切ないなぁ。自分が守らなくてはならない人が、自分を愛する人の最愛の人とは。彼女の真っ直ぐさには揺さぶられました。かわいかったなぁ。

 喜連川さん、珍しい感じのだろう役だなぁ。さすが上手いなぁと思って観てました。ヘロデ、欲しいモノを手にいれた事で後悔と懺悔に苛まれる事になる。欲望に身を落とすとドロ沼に。欲は次から次へと現れますからね。結局、自分の行ないが自らを破滅へと愛でたいモノを失う結果となる。皿にのせた頭は自分が欲しくてたまらなくなってしまった愛するサロメでしょか。

 おおみさん、キレイで品格があって圧倒的な存在感でした。ヘロディアス、王が変わって愛したのは自分なのに、結局の所自分よりもむすめに愛される立場を奪われ、愛するむすめをも憎しみ殺すはめになる悲しい女性。

 ダンサーの皆様も凄かったな。心情を表し、背景を表し観客を誘導してました。カッコ良かったです。

 皆様お疲れ様でした、楽しませて頂きました。