観劇日記 演り人知らズ 2021晩秋シーズン | ソメのブログ

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 煙草とguyについて
 前に拝見してはいるものの役者が変わるだけでこんなにも印象が変わるのかという驚きと、この作品の深さというか何度も観ることでわかる醍醐味を感じました。
 作品に関して前回拝見した時は男性の狡賢さというか傲慢さが目についたけれど、今回は観ていて違う感情を持ちました。理想と現実のギャプ、もしくは正論のあやうさでしょうか。感情と本質の隔たりとも言えるかなぁ。
 松竹亭さん、圧力と緩急の使い分けるの上手さは凄いな。穏やかさの中にある残酷とも見える冷淡さ。こうした演技力はさすがだなぁ。
 佐藤さん、前回観た吉川さんのしなやかさとは違い勢いのある激しい動き。そこからの後半にかけての怯え加減の落差は観ていて女性として本当の怖さや恐れをひしひしと感じ息苦しくなりました。
 少し違うかもしれませんが「戦争」の事が頭をよぎりました。戦争がいけないのは誰しもわかってはいるけれどそれにより富を得る人もいれば「国の為」という大義名分を振りかざす人もいる。そこに駆り出されるのはやはり男性が多いわけで女性は被害者といいながら前線に出ていなかったり、勝つことで国が潤えば利益は受ける事にもなるんだなぁ。
 ままならない状況を生み出したのは男性か?女性か?イタチごっこになってしまうのかな。後になればなる程、女性として息苦しくヒリヒリする舞台でした。
 ちかちゃんと巣立つ鳥たちの明日
 楽しませて頂きました、役者さん達のやり取りがとても面白かったです。面白いやり取りから段々心にじんわりと刺さるトゲのような家族と絆の切ない物語。
 林さん、掴み所がない今時の高校生。でも自分のスタンスはあって何だか不思議なんだけど家族への想いはちゃんとあって、でもそのがんじがらめの絆がどこか嫌いで、愛は欲しいし感じているけれど、その愛に見動きがとれなくなるのは少し息苦しく感じる年頃。最後の手紙を飲み込んでしまうのは切なくなりました。Twitterに上がっていた歌の意味を理解し、切なくなりました。
 いばさん、ハマり役でしたね。どこか不思議な雰囲気と的外れ感を持つお父さんでした。登場して最初の台詞から笑わせて頂きました。やり取りの言い回し、テンポどれをとっても面白かったです。
 尾國さん、雰囲気の違いに驚きました。お嬢様っぽい雰囲気がんじがらめ私の中にあったので、さすがの雰囲気でした。どこか家族によりしがみつきながらも俯瞰に見てる、娘の林さんの理解者でありながら絆が消えてしまうのを強く恐れている現実主義のお母さん。上手いなぁと思いながら観てました。
 とても面白い昨日でした。このシリーズで観た中では一番好きな作品です。
 この時期なのに皆様のおかげで楽しませて頂きました。ではここらで締めたいと思います。皆様お疲れ様でした。