
前回観たときとは違う印象でし。あんまりこうした印象がなかったんだけど今回はしっかりとした人間模様が観れたような気がします。この時期にこれだけ贅沢なキャストとセットと期間、企画、頭が下がります。観たチームそれぞれまったく違う印象。同じモノのはずなのに。観ていて楽しませて頂きました。
ある男を巡って三人の女と三人の男が狂わされていく物語。
Aチームの印象から、静かだなぁということ、物語が他のチームと違い闇の深い芝居になっていました。
それをまず感じたのは真治役、二瓶さん。とっても静かで穏やかな印象。最後の場面の抑えながらも出てくる笑みを必死に隠そうする場面に静かな狂気がみてとれました。カッコいいなぁ改めて思いました。彼の演じる「恭平」もしくは「後藤」も観てみたいなとも。
恭平役、杉浦さん。もの静かでクールでカッコいい。寿司屋の店員さんは一番笑わせて頂きました。相変わらずのモテ男ぶりでした。
後藤役、市川さん。役としては一番平凡な男を演じられてました。崩れていく様が狂気じみている二チームよりは闇に堕ちていく具合がみてとれました。狂気というよりはもがいている印象が強かったです。
山崎役、高瀬さん。こちらも穏やかな印象。
三上役、谷原さん。陽子役、高橋さん。どちらも他のチームよりは穏やかな印象。二人の取っ組み合いのケンカのシーンも舞役、東野さんが加わっての三人のシーンも他のチームに比べたら割りとおとなしめその分崩れていく心情により深い闇がみてとれました。
舞役、東野さん。今回観ていて思ったのは滅びの美学というか美しさ。穏やかな中にある狂気。本当にキレイだなぁと思いました。
Bチーム「笑う」ということがカギになっていたように感じました。一番笑わせて頂きました。はりつめた空気を一番感じましたし、見終わった後一番息苦しさを感じました。息を何度も飲みました。
舞役、おぐりさん。目当ての役者さんの一人。凄かった観ていて引きずりこまれました。言葉が見つからない凄すぎて。リアルな狂気、観ていてゾッとしました。観て良かったと心から思える役者さん。
三上役、元山さん。目当ての役者さん。いつもの優しくてカッコいい印象を封印し、子供じみた独占欲丸だしの駄々っ子。彼女の役者としての新たな一面を観させて頂きました。やっぱり上手いなぁ。好きだなぁ。
陽子役、永田さん。いつものカッコ良さを封印し、珍しく弱気になっていく女性を演じてました。やっぱり上手い。
山崎役、戸松さん。出てきた瞬間笑わせて頂きました。優しい役。
恭平役、渡部さん。甘さと優しさのあるカッコ良さにやられました。刺されて「別れない」といいながら笑ってる表情に目を奪われました。
後藤役、ツチヤさん。どんどんと押し進めていく破壊力。狂気というより「憤り」全て自分がこんな所で燻っているのは周りに恵まれなかったからだとでもいいたげな勢い。おぐりさんとのやり取りは面白かったし、引きずりこまれました。
真治役、永田さん。こちらも珍しく弱気な役回り。でも最後の声を抑えつつ笑いがこみ上げてくる笑顔で表現される狂気。目を奪われました。
Cチーム、インパクトという意味では一番ではないのかな。人間の内面にある激しさと欲望が一番強く感じました。
舞役、川瀬さん。一番驚かされました。彼女の芝居の激しいまでの内面の表現に。観ていて「うわぁ」と思わず声を上げそうに何度もなりました。愛がここまで狂わせるかと思いました。
陽子役、安藤さん。三上役、廣瀬さんとの二人の取っ組み合いの激しさには息を飲みましたしとりあえず怖かった。それに舞役の川瀬さんも加わっての三人のシーンでの感情のぶつけ合いと激しさはダントツでした。まさしく正気の沙汰とは思えない狂いっぷりには圧倒されました。
恭平を刺して殺してしまいその後の三上役の廣瀬さんのあまりにも拍子抜けするあっけらかんとした態度。でも自殺してしまう程の裏の苦しみの落差がとてもよく表現されていました。
自由奔放だった陽子役の安藤さんの痛々しいまでの弱りきる表現の落差も一番出ていたのではないのかなぁ。
恭平役、憲俊さん。カッコいい。何ていうのかなスパーンとした男らしいカッコ良さ。寿司屋の店員さんの勢いは笑わせて頂きました。
真治役、いばさん。全体を通して印象の残った役者さんの一人。どちらかというと駄々っ子の坊っちゃん役。でも激しい一面も持つ。弱々しいくせに最後自分にとって一番の陽子を手にいれた時の声を殺しての至福の表情にはゾッとしました。彼の「後藤」を観てみたいなと思ったのでした。
山崎役、岩田さん。のカッコつけたがりの実は二枚目半という茶目っ気たっぷりの役でした。観ていて面白かったな。
後藤役、宮田さん。初め出てきた時の弱々しいのを一辺させ己の欲望の為に狂気に走っていく激しいまでの内面の表現と表情に目を奪われました。
同じモノなのにここまでの違いは本当に楽しませて頂きました。演出を一手にまかなう八代さんにも凄いの一言につきます。
杉浦さんにもこれだけのモノを作りあげるセンスに凄いの一言。前回はあんまりこうした世界観好きではないのでインパクトはあったけどそれ程感じなかったけど。今回は音楽ともども浸らせて頂きました。
ここらで締めたいと思います。皆様お疲れ様でした。