
初めての団体さんです。観ていて思ったのは怖い、何度も台詞が刺さる。今の生きる事の難しさを取り上げた、現代の闇を深く抉った作品。
自殺をしたはずがパンダとして町のゴミ捨て場に現れてそのパンダを巡って様々なことが起きてしまう話。
なひこ役、早舩さん。初見の役者さん。セリフが刺さると思ったのは彼女。自分を護る為にあえて汚い、強気で人を傷つける暴言をはく立ち回り役。誰も護ってもらえないのでパンダをゴミ捨て場から拾い上げ守ろうとする。本来は優しい少女なんだろうな。でも強い人間でいなければ生きていけないからの自己防衛手段として強くなければならない切ない役所。ふとした優しさにひかれました。
パンダ役、脇本さん。見た目のかわいさとは裏腹に悲しい思いを抱えている。「・・・生きても死んでも地獄」と「いつでも、ちゃんと・・・パンダ」は刺さりました。切ないな、自分次第だと思った時は手遅れなこと多いよな。
拓斗役、瓦谷さん。初見の役者さん。彼も難しい役所。「ゴミにしか見えない」のあのセリフは刺さりました。難しいな。いくら家族とはいえ治る見込みのない事がわかった時。そんな風にみえてしまって負担になってやりきれない想いを抱えてしまうことはあると思います。確かそうしたゴミとして捨てられた事件もあったはず。言わんとしてることはわかる瞬間もあるかもしれません。
孝成役、安藤さん。おそらくこの役が一番私に近いかも。人の顔色を伺って、自分の意見も言わずただ流されるのみ。ラクなんだけどね。流されてるなとは思うのだけれど、あえて他人と闘ってまで自分を通そうとは思えないんだよね。よく言えば平和主義、悪く言えば自己否定ですかね。こうした人は今、私も含めて多いような気もしますけどね。
委員長役、小玉さん。初見の役者さん。正しい事、正義が全てではないけれどもそれが相手を傷つけることもある。今はわりとこういう事柄もあるのかなと、今は特に。しっかりとしたでも好きな男の子を守る為に素直な女の子。
稜役、北原さん。働けど働けどの低収入の仕事とか。色々あるんだよな。優しい役所。この作品の中では癒しなのかな。
にゃ役、遠山さん。冷めてるようにみえて愛した彼を最後まで見届けようとする彼女の姿に泣かされました。
サワラダ役、金子さん。正論が通るとは限らないという理不尽な立場に追い詰められるけれどもでも自分の信念を曲げなかった役所。もどかしいけれどもカッコいい役所。この作品のなかでの救い所でもあるかな。
金子役、木村さん。初見の役者さん。人間の闇を一番現していた役所。正論だけでは生きてはいけないので実力行使に出る。しかしそれが元で自分に跳ね返ってきてしまう。難しい役所。でも一番闇は深いのかな。言わんとしてることはわかるでも「歩み寄る」ということも必要。難しいな。
様々な現代社会の問題を割りとストレートな切り口で表現しているように思えました。今の世の中って「色即是空」ではなく「色即是色」目に見えるモノが全て。今の大人ですら未来が
みえないのにましてや若い人達は余計にそうかもしれません。生きづらい世の中だなぁとセリフに心を貫かれながら拝見してました。はぁぁとため息しかでませんが強く前をむいて生きていて欲しいものです、自分も含めて。
ここらで締めたいと思います。では皆さまお疲れ様でした。