マンションラッシュであちらこちらに建築現場を見かける。
そんなに作って需要がそんなにあるのだろうか?
何千万かをはたいて、マンションを買う気にはならないなぁ。価値観の違いかもしれないが・・。
しかしあの外壁に沿って聳え立つ「足場」は、本当に良く出来ていると思う。
建築の歴史の中で、培われてきた物だと一言で言ってしまうのは惜しい気がする。
「・・登ってみよう。夜中に。」
犯罪である。不法侵入である。いい大人がすることではない。 が
フェンスを乗り越えた時に、理性は置いてきてしまったようだ。
夏の夜に、近所の学校のプールに入るのとは違うな。
埃っぽい空気を鼻腔につまらせながらまずは深呼吸。
階段を見つけた。 狭い、意外に狭い。
階段はつまらないので、建物と足場の間に体を入れ足場そのものに手を掛けのぼってみる。
クロスされたパイプにうまく足を掛け、手を掛け
「今、何階くらいだろうか?」
以外に速いスピードで上がっている気がする。ネットが邪魔だ。
「お、終わりかな。」
夜空がひらけて最上階到着。
足場の上にあぐらをかいて座り周りを見渡す。といっても360度パノラマとはいかないが。
道路を挟んで向かい側は高い建物が何も無い。
昔ながらの街並みなのだろうか、一戸建て住宅ばかり。
その向うに観える高層ビル群の灯りがまるでポストカードにでもなりそうな景色である。
「この景色のために何千万かぁ。悪くはないな。」
都会の灯りも素敵だが、長野で見た満天の星空がもっと幻想的だという事を私は知っている。